3D と 2D が見事に融合! かくれんぼをテーマにしたインタラクティブな 3D 絵本 Pioupiou がたのしい
いわゆる実験作として作られたものらしいけど……
今回ご紹介するのは Pioupiou というキャラクターが登場する 3D のインタラクティブ絵本です。
タイトルは Hide-and-seek、つまり日本語に直訳したら「かくれんぼ」ですね。
このタイトルからもわかるとおり、今回の作品では Pioupiou というキャラクターがシーンのなかに隠れています。彼らの姿を探しながら、ユーザーの操作に応じて変化する絵本を楽しんでみましょう。
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2D の魅力と 3D の優位性をうまく組み合わせている
今回の作品は実験作ということらしく、内容自体はさっぱりしているというか、それほど多くありません。
ページも1つしか出てきませんし、コマ割りが変化したりもしません。
しかし、あらかじめ用意されているそれぞれのコマに描かれるシーンが、ユーザーの操作によってリアルタイムに変化するようになっています。
これ伝わりますかね……
よーく見てみると、短冊状のオブジェクトがコマの手前に来ている場合と、コマの後ろに隠れている場合がそれぞれあるんですよね。つまり、一見すると普通の 2D の漫画のようなコマ割りされたグラフィックスに見えるのですが、すべてが 3D 的に配置されています。
また、さらにコマの中も 3D 的にシーンが構成されており……
手描きイラストを使っているので平面的に見えるかもしれませんが、きちんと立体になっています。
それぞれのコマの中のシーンは、カーソルを重ねたり、クリックしたり……
あるいはクリックしたままホールドしたりすることで、変化が起こるようになっています。
真っ白な姿の Pioupiou たちがかくれんぼしているというテーマの作品なので、彼らの姿をいろいろなところに探してみましょう。
最初にも書いたようにそんなにボリュームのあるコンテンツではないので、ちょっとした息抜きに楽しめるのがよいですね。
日本のジブリ作品に通じるような、優しくて、時間がゆっくり流れているような感じのする、そんなインタラクティブ絵本作品となっています。
こういうの、日本のアーティストでも興味のあるひとを募って作ってみたりしたら面白いかもしれませんね。
個人的に興味深いなと思ったのは、コマ割りは二次元に見えるのに、コマ自体が実は微妙な奥行きの違いを持っていること、またコマの中はさらに別の座標系を持つ三次元空間になっていて最初に見たときに脳がバグることですね……
この一瞬発生する違和感みたいなものがちょうどよい(気持ち悪くない)刺激になっていて、すごく面白いと感じました。
ぜひチェックしてみてください。