ブラーの使い方や負荷軽減を考慮した丁寧な仕事が光る岐阜造園のブランドサイトが素晴らしい出来栄え
美しい庭の魅力をたっぷり堪能できる
今回ご紹介するのは、その名の通り岐阜県にある造園事業を手掛ける企業、岐阜造園のブランドサイトです。
必然、今回のブランドサイトでも庭の風景を撮影した写真などが多く使われているのですが、その写真をどういうふうにユーザーに見せていくのか、という点に様々な工夫が凝らされています。
WebGL を活用したエフェクト的な表現も、派手というのとは少し違う、味わい深い印象のビジュアルとなっています。
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ブラーやノイズを活用したエフェクトが見事
今回のサイトでは、ブラーやノイズを利用したエフェクトが随所に使われています。
一般に、ブラーを掛ける処理やノイズをプロシージャルに計算する処理は負荷が高いタイプの処理に分類されると思います。
そういった高負荷な処理をメインで盛り込んでいるからでしょうか、今回のサイトではあえて FPS を下げる(描画回数自体を減らす)ことで負荷のバランスを取っているように見受けられます。
ブラーを掛ける際も、ただ一様に全体が同じようにぼやけるわけではなく、まだらに濃淡のあるブラーが掛かるような感じで仕上げられていますね。
この上のキャプチャ画像を見てもわかるかと思いますが、ブラーを使った効果は絶大で、荘厳で幻想的な自然の魅力を引き出したような雰囲気が演出できていますよね。
光を加算するようなエフェクトも同時使われていたりするので、澄み渡る空気感や太陽の眩しい輝きなども、上手に表現できているなと感じます。
ブラーや加算合成による光の表現なんかは、下手をするとただ派手なだけになってしまう場合もあるかと思いますが、今回のサイトの場合はかなりさりげない演出として使われていますね。
それも、どこもかしこもそういう演出に終止するというわけではなく、場面ごとに使い分けがされていて見せ方が上手だなと感じました。
ユーザーの操作に対する柔らかく心地よいインタラクティブなレスポンスも丁寧な仕込みで、見ていてとてもゆったりとした優しい気持ちになれるサイトだなと思います。
写真もどれもキレイで、そういう意味でも癒やし効果が高いです……
まるでリゾートホテルのような個人の邸宅なんかも手掛けていて、造園業と一口に言っても本当にいろんな形の社会貢献の形があるんだなと感じさせてくれる、そんなサイトになっていると思います。
造園という仕事そのものが、自然の美しさや素晴らしさを引き出しつつそこに人の暮らしを融合させるという側面を持っていると思います。
今回のサイトもそれと同じように、造園という仕事の魅力を引き出しつつ、見やすさや操作しやすさなども十分に考慮されていて、サイトを閲覧しているユーザーに対してまったく新しい世界線を見せてくれます。
非常に美しく、完成度の高いサイトだと思います。
ぜひチェックしてみてください。