あらゆる変化がシームレス! まるで1つの映像作品のような完成度を誇るインタラクティブ WebGL コンテンツ Recollection
圧倒的な存在感と「魅せる」表現
今回ご紹介するのは、ukonpower さんが公開している作品置場のウェブサイトです。
作品置場、と軽い感じで書いてしまいましたが、1つ1つの作品のサムネイル画像とリンクが置かれているような、単なる作品置場とはまったく風合いが異なります。
それぞれの作品は同じ WebGL のコンテキスト上でシームレスにつながっており、まるで映像作品を見ているかのような素晴らしい表現の数々を見ることができます。
リンク:
1つ1つの変化を楽しもう
今回のサイト上では複数の作品を見ることができるのですが、それぞれの作品ごとの個別ページは、ブラウザ上のページ遷移を伴うこと無く閲覧ができるいわゆる SPA 的な構成になっています。
WebGL 製のサイトが SPA 方式で実装されていること自体はまったく珍しくないというか、普通によくあることなのですが……
今回のサイトでは、そのページ遷移時の表現がすごく工夫されていてまるでプリレンダリングの映像作品を見ているかのような錯覚を覚えるレベルです。
この上の画像は、About ページをキャプチャしたスクリーンショットですが、画面の中央にはトップページなどで見られる黒っぽいクリスタルのようなオブジェクトが置かれており……
その周囲をネオンのように光るラインが旋回しています。
こういった GPGPU 的な表現は ukonpower さんの十八番ですが、ポストエフェクトも含めて非常に美しい映像になっています。
About ページですらこんな感じで、シーン遷移も1つの映像としてシームレスに繋がっています。もちろん、サイト上で紹介されているその他の作品へとシーンが切り替わる際も、かなり派手な専用のページ遷移アニメーションが描画されます。
光が収束していくというか…… カレイドスコープっぽいというか……
なんか不思議な質感のシーン遷移アニメーションです。
静止画ではその雰囲気をうまく伝えることができないので、ぜひ実際にサイトに行って実物をご覧になっていただければと思います。
シーン遷移や各作品の閲覧時など、サイト上に展開されるどんなシーンを見ても、もれなく WebGL を利用してハイエンドなグラフィックスが展開されていて圧倒されますね……
WebGL に限ったことではないですが、アーティストやクリエイターにはそれぞれが持つ作風というか味があると思うのですが……
ukonpower さんの作品は、ジオメトリの形状変化的な面白さとポストエフェクトによる画像処理的な面白さのバランスがいいですよね。
パッと見た印象は派手さにステータスを全振りしたような感じに見えるかもしれませんが、シーン遷移時のパラメータ制御なんかは、派手さ一辺倒ではできない緻密さ・精密さを感じさせます。
自分が思い描いた世界を自在に可視化・顕在化できるって、すごい才能ですよね……
とてもかっこいいビジュアルになっています。
ぜひチェックしてみてください。