まるでイラストがそのまま立体化したかのような 3D ビューが面白い Weleda Open Garden のウェブサイト
一見するとありがちなコンテンツのようにも見えるが……
今回ご紹介するのは、Weleda というオープンガーデンのウェブサイトです。
オープンガーデンというと、簡単に調べてみた感じ、日本では個人のお宅のお庭を一般に開放しているものといったような意味になるみたいですが…… 今回のサイトの Weleda というのはどういう組織なんですかね。
手入れのされた庭を公開している人たちの共同体、みたいな感じなんでしょうか。
残念ながら、私のガーデニング等に関する知識が浅すぎてよくわかりません……
WebGL の実装としては、いわゆるよくある全天球ビューが登場する他、独特なテイストの 3D モデルが閲覧できるビューアモードも実装されています。
リンク:
Welcome to the Weleda® Open Garden - a 360 nature experience
陽の光が差し込むような演出は珍しい
今回のサイトでは、いわゆる花などが多く植えられた「手入れされた庭」を、全方位を自由に眺められる全天球ビューで閲覧できます。
こういった全天球ビューは WebGL を利用した事例としては比較的よく見かけるもので、それほど珍しいわけでもないのですが……
今回のサイトでは自然の空気感をよりリアルに表現するためだと思いますが、日光の強い日差しによって生まれるレンズフレアのような効果が実装されており、とても個性的なビジュアルを実現しています。
ちょっと静止画ではわかりにくいかと思いますが、画面の中にオレンジ色のフレアのようなものが描画されているのがわかるでしょうか?
このレンズフレアのような効果は、全天球ビューをマウスなどのドラッグ操作でぐりぐり動かしているときはもちろんのこと、別の場所に移動する際のシーン遷移エフェクトでも描画されます。
特にシーン遷移の際の演出は光が徐々に強くなりながらフェードアウトしていくような演出になっていて、なかなか迫力がありますね。
全天球ビュー自体は基本的に静止画なんですが、シーン内の一部だけが動画になっていてなんか不思議な感じになっているところもあります。(基本的に人間だけがなぜか動いている……)
全天球ビューのなかに浮かんでいるアイコンの一部、あるいはヘッダー部分に並んでいるリンクなどから、花に関連したコンテンツを閲覧できるようになっています。
花の種類や、その詳細などについて書かれたページが別途用意されていて、それらのページからは「それぞれの植物の 3D ビュー」を見ることができるようになっています。
この花の 3D ビューがなかなかおもしろくて、絵本をそのまま立体化したような、イラスト調の 3D モデルになっていますね。
こういうリアルとアンリアルの中間みたいなのは、下手すると外見が安っぽくなってしまいがちだったりすると思うのですが、今回のサイトのものは質感が丁度いい感じですごく見ていてきれいです。
しっかり作り込まれた 3D モデルが美しい。
今回のサイトは比較的ありがちな全天球ビューという分野のコンテンツでありながら、レンズフレアのような効果を加えていたり、シーン遷移の際のカメラワークが盛り込まれていたり、いろいろと工夫されて作り込まれていますね。
個人的には、植物の 3D ビューが本当にちょうどよい感じの質感で、まるで立体的な絵本や図鑑を見ているかのような、不思議な気持ちになりました。
全天球ビューのほうは、どうして一部の人物部分だけ動画にして重ねているんですかね。クライアントにぜひとも表示してほしいと無理押しされたんでしょうか…… CG 的にはそこだけめちゃくちゃ浮いていて、あえて狙ってやっているのかどうか判断が難しかったです(笑)
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Welcome to the Weleda® Open Garden - a 360 nature experience