再生可能エネルギー事業を手掛けるフランスの企業 EDF が企画した Electric Days のウェブサイト
ただし去年のイベントのサイトです……
今回ご紹介するのは、フランスで再生可能エネルギー事業を行っている企業、EDF のスペシャルサイトです。
こちらのサイトは Electric Days という再生可能エネルギーや自社の取り組みをテーマにしたイベントの特設サイトのようで、しかもそのイベントは日付を見ると12月とかって書いてあるので、昨年とかに公開されたサイトみたいです。
私は Twitter 経由でたまたま最近になって見つけたのですが、かなり前から公開されていたサイトのようです。しかも結構前のイベントの特設サイトなので、すぐ見られなくなってしまうかもしれないのですが、とても良くできた 3D シーンが閲覧できる見事なサイトになっています。
リンク:
インタラクティブ性とオートパイロットのバランスがいい
今回のサイトは、なんといっても丁寧に作られた 3D シーンが見ものです。
基本的に背景にはずっとこの 3D シーンが配置されたままになるよう設計されていて、時と場合に応じて手前にレイヤーのような感じでコンテンツが表示されます。
3D シーンは基本的に時間の経過で自動的に切り替わっていくようになっていますが、3D シーン自体は同じで、カメラワークを工夫して様々な場面を切り取っています。
色使いもそうですが影の落ち方も結構ソフトな感じで、やや俯瞰して全体を眺める視点だとジオラマを見ているような妙なリアリティがあります。
実際には、影はリアルタイムなドロップシャドウではなくてベイク(あらかじめテクスチャに影の模様を描いておきそれを貼る)だと思いますが、テイストは実に自然でいい感じです。
ジオメトリ自体が動く、車の移動などのアニメーションがいくつか仕込まれている他、発電施設の表面に赤く光が灯ったような表現など、動的にシーンに対して加えられているアニメーション効果がいくつかありますね。
次々とカメラの目線が切り替わっていくので飽きずに見ることができると思います。
また、画面の左側に並んでいるメニューからは、今回のサイト内に用意されているいくつかのコンテンツにアクセスできます。
リンクのようになっている文字の部分をクリックすると、それと同時に画面全体に薄暗いレイヤーが掛かり右側にはアイテムの一覧が出てきます。
左側に並んだリンク文字ごとに、3D シーンのどこにカメラがフォーカスするのかが異なっていて、いろいろな場面の細部を観察できて面白いです。
エネルギー産業系の企業が自社主導でこういったイベントを行い、技術発信やディスカッションを行うのって日本だとあまりイメージできない感じもあるのですが、欧州だとこういうのありそうですよね。
実際公開されているコンテンツの量も多く、サイトの作りも丁寧ですしとても素晴らしいなと思いました。
今回のサイトの場合はフロントエンドの実装者だけでなく、3D モデルを制作した人(またはチーム)がすごく優秀だったのではないかなと感じました。
非常に見ていて楽しいウェブサイトだと思います。
ぜひチェックしてみてください。