いわゆる NFT を利用してバーチャル空間上にクラフト可能な島を所有することもできる Ariteila が面白い
オンラインでのマルチプレイも可能
今回ご紹介するのは、ウェブブラウザベースの仮想世界、Aritelia です。
こちらのウェブサービス、どうやら PlayCanvas で制作されているもののようで、今現在はまだアルファ版という扱いみたいですね。
アルファ版ではありますが、一応普通に動作するようにはすでになっていて、カメラを自由に動かしてみたり、アバターをワールドに配置して歩き回ったり、あるいは簡単なクラフトを行ったりといったことができるようです。
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設定を変えると雰囲気もガラリと変化
今回のサイトで提供されるサービスは、いわゆるログインなどを行わなくてもゲストとして試しに使ってみることができます。
トップページから Play を選択すると、ランダムにどこかの島に飛ばされるようです。島は天文学的なレベルの数がデータ上は存在しているみたいで、これを NFT で売買するみたいなことができるっぽいですね。
自分だけの島を所有し、クラフトし、さらに売買しながら仮想世界で生活する…… そんなユースケースが想定されているようです。
島は、まあ島というくらいなので、周囲を海に囲まれた大地になっていて、大きさも結構様々みたいですね。
この上の写真を見ると、一部薄っぺらい板で建築された廊下というか、ハリボテの建物みたいなものが映り込んでいるかと思いますが、これが恐らくどこかの誰かがクラフトしたものなんでしょうね。
初期設定ではかなりシンプルな、あまり品質を加味していない描画結果になっていますが、これらは各種設定として任意に変更できるようになっています。
描画設定を割と最大品質にまで全振りしたような設定にすると、影や AO、反射やブルームなども加わるため、かなりキレイな CG になります。特に夜は美しいですね。
空には月だけでなく輪を持つ惑星なども浮かんでいる。
この世界には、そのセッション上では時刻という概念があるようで、昼間、夕方、夜、朝~ という感じで世界が移り変わっていきます。
正直なところ、いまはまだアルファ版ということでアクティブユーザーは(そもそも知られていないと思うので)かなり限定されると思いますので、他のユーザーに出会うことはかなり稀なのではないかなと想像します。
一応、トップページの説明を見る限りはオンラインで状態は同期されるみたいですが、少なくとも記事を執筆するために操作している間に、別のユーザーと接触することはありませんでした。
世界観的には魔法が使えるファンタジー世界という設定らしく、クラフトモードでは自由に木を生やしたり草を生成したりできます。
アバターを表示するには、一度建造物をクリックするなどしてアバターモードに移行する必要があります。(直接地面に降り立つことはできないっぽい?)
ある程度スペックの低い端末やモバイル機器をサポートするためか、初期状態ではかなりシンプルな CG として描かれるため、最近のリッチなコンシューマゲーム映像に慣れているとちょっと品質が低く見えてしまうかもしれません。
実際、まだまだできることは少ないですし、いろいろなところがアルファ版という感じの状態です。
しかし少なくとも公式のアナウンスとしては、今後はこの世界に関するある程度のストーリーというか、歴史のような設定も随時追加されていくようですし、徐々にユーザーが増えていく未来もあるのかもしれません。
ウェブの事例という視点で言うと、PlayCanvas でここまでの作品が作れるというのは事例として面白いなと思いました。
ぜひチェックしてみてください。