弾けるアニメーションや物理演算を用いたリアルな挙動が面白い Arno Di Nunzio さんのポートフォリオ
楽しい仕掛けがいっぱい
今回ご紹介するのは、クリエイティブ・デベロッパーとしてフリーランスで活動している Arno Di Nunzio さんのポートフォリオサイトです。
サイト全体のボリュームはそこまで大きくなく、自身のことを簡単に紹介するような感じの内容なのですが、3D 実装としては多くの工夫が凝らされたかなり個性的なポートフォリオサイトとなっています。
物理演算を使ってオブジェクトを制御しているところも特徴的で、触って楽しいサイトに仕上げられています。
リンク:
Arno Di Nunzio — Freelance creative developer
ポップで可愛らしい雰囲気も楽しい
今回のサイトの特徴はなんといっても 3D シーンだと思います。
どこか(いい意味で)子供向けのテレビ番組のような、ポップな雰囲気のオブジェクトが登場し、その色使いや挙動も含めた動きのデザインも、徹底して楽しさとか可愛らしさを追求したものになっています。
Arno Di Nunzio さんご自身を模したと思われるキャラクターもなんとも可愛らしいデザインです。
トップページの画面の中心に、帽子をかぶったアバターが表示されるのですが……
このアバターはマウスカーソルを追従するように視線を向けてくるようになっていて、とても生き生きとした表情を見せてくれます。
連動してシーン全体のオブジェクトが微妙に動いたり、あるいはアバターの前髪部分が動いたりするので、とても臨場感のある雰囲気になっていますね。
このあたりは静止画では伝えにくい部分なので、実際のページに行って見てもらうとわかりやすいと思います。
さらにシーン内をクリックすると、この上の画像にあるようにパッと紙吹雪が舞う演出を見ることができます。
文字や幾何学形状の 3D オブジェクトをクリックしても紙吹雪が飛び出してくるのですが、特にアバターの部分をクリックしたときはアバターが目を細めるようになっていたりもするので、本当に芸が細かいというか仕込みが繊細な感じがします。
さらにスクロール操作を行うと、すべてのオブジェクトが自然の重力の力に拘束されたかのように地面にバタバタと落ちてしまいます。
この状態になるとオブジェクトをマウスで掴んで放り投げたりもできるようになったりしますし、本当にサイト全体を通じて遊び心満点という感じでとてもおもしろいです。
色使いや登場するオブジェクトの形状なんかももちろん工夫されていますが、なにより驚くのはインタラクティブ性に対する感度の高さですね。
画面内のオブジェクトがどのように反応したら有機的に感じられるか、あるいは効果音の選択なんかもそうなのかもしれないですが、とても細かく細かく作り込まれていて、本当に感心してしまいます。
物理演算を用いているので若干 CPU の負荷は高めですが、それに見合った面白さや特異性が感じられるサイトに仕上がっていると思います。
ぜひチェックしてみてください。