透明なアバターが華々しくシーンを彩る Lusion の実験作 An infinite fashion show がすごい

doxas : 2022-05-30 13:24:10

技術デモでやりすぎ案件を出してくる人たち(褒め言葉)

今回ご紹介するのは、当サイトではもはやおなじみになりつつある、Lusion が定期的に公開している技術デモの1つ、An infinite fashion show です。

そのタイトルからもわかるとおり、今回のデモのテーマはファッションショーです。

姿の見えない透明なアバターが様々なファッションに身を包み闊歩する様子は迫力満点でとにかく見応えがあります。ほんとこのレベルのやつを実験作として公開してくるの頭おかしいですね(褒めてる)

リンク:

Infinite Passerella - An infinite fashion show by Lusion

被写界深度のような効果もお見事

今回のサイトはあまり説明することがないというか、もう細かいことはいいからとにかく一回見てみろ、という感じのサイトですね……

最初このサイトを見つけたときは、いわゆるフランスなんかを源流とする老舗のファッションブランドのプロモーションサイトなのかな~ なんて思ったのですが、Lusion が作ったデモだということでびっくりしました。

ブラーを非常にうまく使っていて、ロードが終わった直後のイントロ演出でも、最初はぼやけた状態から始まり、アバターがカメラに近づいてくると被写界深度の要領で一定の距離の部分だけが鮮明に描画されます。

被写界深度の効果は常にかかり続けているわけではなく、特定のシーンでのみ有効化されます。

それにより、まるで映像作品のカメラワークや演出などと同じように、ここぞという見せたい瞬間をかっこよく際立たせるような、そんな効果がありますね。

俯瞰して全体を見ているシーンなんかは逆にブラーをほとんど使っていなくて、そのあたりの映像としてのメリハリみたいなものがしっかり考えられています。

また、細かくウェブサイトとしての機能が用意されているのも素晴らしい点の1つ。

たとえば特定のモデルを選択すると、歩くモーションは継続したままその場で移動だけが止まるようになっていて、じっくりとファッションを眺めることができます。

スナップショットの静止画を撮ることができたりもしますし、機能性も考えられていますよね。

また静止画ではわかりにくいですが、床の部分も液晶画面のような感じで絶えず CG が描画されるようになっていて、このあたりもすごく凝った演出となっています。

Lusion ではクリエイターや開発者さんたちに R&D のための時間を付与する仕組みがあり、その成果がこうやって時折技術デモとして公開されています。

物理演算のようなものを使って群衆シミュレーションっぽいことをしていたり、あるいは今回のケースのように見せ方にもすごくこだわっていたり、毎回毎回単なる実験作の枠を超えたとんでもないものばかりが出てくるので本当に驚かされますね……

ランウェイを歩く様々な造形のファッションアイテムたちも個性的ですし、普通に見ていて楽しめる作品だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Infinite Passerella - An infinite fashion show by Lusion

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