いくつかの選択肢をもとにオリジナルアバターを作成できる adidas Ozworld のウェブサイト
かなり豊富なバリエーションがありそう
今回ご紹介するのは、スポーツ用品メーカーとして、また WebGL を使ったサイトをプロモーションにたびたび利用していることで当サイトでも何度も取り上げたことがある、アディダスのウェブサイトです。
adidas は NFT やメタバースといった、世界的な流行にいち早く乗っかっていくところが企業風土としてあるような気がするのですが、どうやら今回のサイトはその一連の取り組みのうちの一つみたいです。
今回のサイトでは複数の選択から自分だけのオリジナルのアバターを作ってハッシュのようなオリジナルコードを取得したり、スナップショットを撮影して画像としてダウンロードしたりできます。
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実際に販売されているシューズも登場する
今回のサイトでは、オリジナルのアバターを作成するというのが一番大きなテーマです。
サイトに訪れて手順通り進めていくと、様々な問いが投げかけられます。たとえば、理路整然と整っている状態が好きなのか、それとも混沌としたカオスな状態が好きなのか……
そういった自分自身の好みや趣向みたいなものを問われる場面がいくつかあり、それに対してドラッグ操作を使って任意に調整して答えを入力していきます。
ドラッグ操作を使って自分が心地よいと感じる度合いを設定する、という感じの内容なのですが、より具体的には「画面の中心でマウスボタンを押し、そのまま上下にドラッグ」みたいな感じですね。
上に寄せるか、下に寄せるか、それによってパラメータが上下するような感じといったらいいでしょうか。
これらの入力内容の段階がどれくらい細分化されているのかわからないですが、少なくとも見た目上は無段階に調整できるような雰囲気に演出がされていますね。
すべての入力が終わったら、最後に実在するシューズのモデル3種から、好きな一足を選択しましょう。
シューズの選択まで終わると、数秒間、アバターを生成しているような演出が行われます。どれくらいクライアントサイドで処理しているのかは謎ですが、アバターの生成が終わるとランダムなハッシュ値みたいなコードが出てきて、これを控えておけばあとからアバターを復元することもできるようです。
アバター作成完了後は、アバターの姿を通じて「実在するシューズの外見や雰囲気」を見て感じることができますし、ダンスをさせてみたり、バク転をさせてみたりといった、ダイナミックなアクションを取らせることもできます。
この画面の下にあるボタンから、任意の瞬間のスナップショットをダウンロードしたりもできます。
あまり詳しくは調べていないのですが、この adidas の Ozworld という取り組み、かなり力の入ったプロモーションがされているみたいです。
Epic Games の Fortnite とかとコラボしたりもしているようで、世界的な大企業にしてはかなり大胆に舵を切ってますよね。
NFT やメタバースは、そのキーワードだけが先走ってしまい胡散臭さの象徴のようになってしまっているのがちょっと残念というか難しいところなんですが、adidas は自社の NFT を購入しているユーザーにはこういった Ozworld のような取り組みに関連したニュースリリースを先行して配信するなど、いろんな工夫を凝らしているみたいです。
それ自体はビジネスモデルやプロモーションとして面白いなと単純に感じるのですが、いったいこれから先この界隈がどう成長したり変化したりしていくのか…… 気になるところです。
WebGL 実装としては相変わらず異次元の完成度で、今回もかなり力の入ったウェブサイトとなっています。
食わず嫌いはもったいないので、NFT やメタバースというバズワードはいったん置いといて、WebGL 実装として見てみるのもいいのかもしれません。
ぜひチェックしてみてください。