生々しく蠢くクリーチャーの姿を WebGL で表現した Lusion のアートワーク Mind Flayer がエグい
本文にやや憶測を含みます
今回ご紹介するのは、当サイトでも何度かご紹介している、Lusion の実験作の1つです。
こちらは一種のファンアートのような感じで、Lusion に在籍している開発者の方がファンメイドしたアートワークなんだと思いますが、たぶん、ストレンジャー・シングスに関連してるんですかね?
私はストレンジャー・シングス実は見たことがなくて、実際それがどういう話なのか詳細は知らないのですが、いわゆるホラー要素や未知の生物とかが出てくるようなふんわりしたイメージがあります。
サイト内の information にも、Lusion のメンバーはみんなストレンジャー・シングスが好きなので、みたいな感じのことが書いてありますね。
リンク:
Mind Flayer - An Interactive Fan Based Artwork By Lusion
インスパイアされたのは Blender のデモ
今回のサイトの右上あたりにある information には、今回の作品を作るきっかけとなった Blender による技術デモ(に言及したツイート)へのリンクがあります。
引用されている Blender での制作過程と、今回の WebGL 作品とでは、おそらくクリーチャーの動きを実現しているアプローチはちょっと違うんじゃないかなと思うのですが、いずれにしてもその完成度はホラーが苦手な人なら若干引くくらいの生々しさとなっています。
薄暗くジメジメした、どこか洞窟の中のような雰囲気の空間に、蠢くクリーチャーのようなキャラクターが出てくるという直球な表現の技術デモ作品なので、こういうの苦手な人はちょっと閲覧注意かもしれません。
閲覧注意の可能性を促したくなるほど、本当に動きがリアルというか……
まるで本当に生きているかのようなリアリティがあります。
キーの入力でクリーチャーを操作することができ、地面を這うように動くその様子もめちゃくちゃ気持ち悪いですね……(褒めてる)
マウスを使ってある程度視点を操作することもできるので、じっくりと近寄って観察することも可能です。
離れて見ているとわかりにくいかもしれませんが、職種の一本一本を際立たせるために、あえてセルシェーディングなどでよく使われる輪郭線っぽいものを描いているのは表現として本当にうまいですね。
ライトやパーティクルの使い方もさすがとしか言いようがなく、めちゃくちゃ技術的にも参考になります。
世界観の作り方がまず素晴らしく、ロードが完了した直後の、まだクリーチャーが画面内に映っていない状態でも十分絵になっているというか、なにかが起こるという期待感を抱かせるような雰囲気になっています。
これがそのままプロモーションなどに使われるケースは稀だと思いますが、技術力や表現力、雰囲気づくりの参考事例として、すごく見ごたえのある一作だと思います。
ぜひチェックしてみてください。