David Bowie の楽屋にこっそり潜入!? Adobe が提供する WebGL 製インタラクティブコンテンツがすごい!

doxas : 2022-07-12 13:30:11

ファン垂涎のハイコンテクストコンテンツ

今回ご紹介するのは、Adobe と David Bowie のコラボレーション企画 Enter the dressing room です。

デヴィッド・ボウイといえば、あまり洋楽に詳しくない日本人でもその名前を一度は聞いたことがあるでしょう。とても有名なロックシンガーですよね。

今回のサイトは彼の生誕75周年を記念した企画のようで、デヴィッドボウイの楽屋に潜入してお宝グッズを探し回るというちょっとおもしろい趣旨のインタラクティブコンテンツとなっています。

リンク:

Adobe X Bowie - Enter the dressing room

舞台裏の空気感を完全再現

私自身は、音楽シーンや演劇といった世界で生きていた経験が無いので、必然、実際に劇場や舞台といった施設の楽屋に足を運んだことはありません。

それでも何故なんでしょう。

今回のサイトのトップページには、その舞台裏で実際に感じるであろう「熱狂と喧騒を扉一枚隔てた楽屋の空気感」が、思わずむせてしまうんじゃないかというくらいの濃度でありありと描かれています。

絶対に、サウンドありで体験することをおすすめします。

デヴィッドボウイの楽屋にこっそり潜入する、という建付けなので、そのあたりもビジュアルとしてうまく表現されています。

サイトのトップページは楽屋の扉を遠巻きに眺めているような視点ですが、扉に近づき、扉を開けて暗い部屋のなかに忍び込んで…… というように、ストーリー仕立てでカメラが動いていきます。

インタラクティブに操作可能な状態になると、部屋のなかのある程度の範囲を自由に見回せるようになります。

マウスのクリック操作でオブジェクトに触れたり、クリックしたままホールドすることで視点をズームさせたりすることができます。

楽屋のなかにはいくつかのキーアイテムが隠されており、それらはクリックすることで演出が発生します。

演出を伴うお宝アイテムは全部で9つあり、全てを集めるとエンディングもあります。ちなみに、演出発生時に表示されるページ上からは「そのとき画面に映っているアイテムのデータ」がダウンロードできるようになっています。

実際にダウンロードしてみると spp 形式のファイルが入ってるのですが、これたぶん Substance Painter とかで開くことができる 3D データですね。※詳しい方いたらおしえてください!

Substance 系のツールはゲーム開発の現場などでよく利用されているツールで、現在は Adobe に買収されて、Adobe が提供するクリエイティブツールのなかに含まれた形になっています。

しっかり作り込まれたプロご用達ツールの専用データが入手できるってめちゃくちゃ凝った企画ですよね…… WebGL 実装の完成度とかを見ても、この企画がかなり力の入ったものであることがうかがえます。

WebGL の実装としてももちろんですが、効果音や BGM の使い方、ストーリー仕立ての展開の組み立て方、最終的にすべてのお宝アイテムを見つけたあとの展開も含め本当にウェブのインタラクティブコンテンツとしての完成度が素晴らしいです。

ファンの方はもちろん、そうでない人でも絶対に楽しめるコンテンツになっていると思います。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Adobe X Bowie - Enter the dressing room

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