スマートフォンで AR アプリケーションとしても楽しめる Le Jardin Extraordinaire がおもしろい
AR モードはスマートフォン限定なので注意
今回ご紹介するのは、フランスにあるスタジオ PHA5E が公開している AR モードも備えた WebGL 実装です。
たぶん何か特定の商品やプロジェクトの PR 案件などではなく、技術デモ的なものとして公開しているんですかね……
PC から閲覧している場合は AR モードこそ実行できないものの、普通に WebGL 実装として見ても楽しい演出がいくつかあります。個人的には、太陽の光の表現がすごく丁寧でいいなと思いました。
リンク:
レンズフレアの表現で雰囲気アップ
今回のサイトは基本的にはモバイルで楽しむことを前提にしています。
AR モードは実際に風景をカメラで撮影しながら楽しむものなので、当然といえば当然ですよね。PC で閲覧している場合は、同じテーマで作り込まれた WebGL のショートムービー風のグラフィックスを楽しむことができます。
操作も基本的にスクロール操作を行うだけなので、かなり直感的でシンプルな操作となっています。
この画面中央にふわりと飛び出してくるハチが今回のデモの主役です。
ハチの後ろを追いかけていくような感じでカメラがオートパイロットで動いていきます。
ハチが経路を進んでいくと、それに連動して徐々に風景が姿を現すような演出がされるのですが、このときまず最初に風景がワイヤーフレームで描かれ、徐々にサーフェイスが描画されていくような見せ方は面白いですね。
だんだんと、捉えられる世界の解像度が上がっていくような感じがします。
どんどん経路を進んでいくと、途中で地面から植物が芽を出し、花が咲くようなアニメーションを見ることができます。
花はいくつか生えてきますが、それぞれデザインが異なります。
AR モードでモバイル端末上で動作している際は、カメラ越しに現実世界に花を咲かせることができるようなのですが、PC 版では花が生えてくる場所は固定のようです。
カメラのアングルによっては太陽が映り込む瞬間があるのですが、このときの光の表現、レンズフレアのような表現など、結構本物っぽく作ってあって雰囲気があります。
BGM は牧歌的と言いますか、どこかのんびりしたような雰囲気で、ビジュアルのテイストとも絶妙にマッチしていていい感じです。
よく観察してみると、画面の一部にブラーが掛かるようになっており、ミクロな世界を俯瞰して見ているような気持ちになるよう、工夫されていますね。
AR で楽しめるということがこの技術デモの一番大きな推しポイントなのかなとは思いますが、PC で見ているだけでもとても楽しい作品になっていると思います。
ぜひチェックしてみてください。