ウォール・ストリート・ジャーナルの発行元 Dow Jones の VR モードも備えたデジタルアートギャラリー Iconic Mints
ボリュームも完成度も異次元レベル
今回ご紹介するのは Iconic Mints というデジタル・アートギャラリーのウェブサイトです。
調べてみると、どうやらこのサイトを提供しているのは Dow Jones という企業で、この企業、ウォール・ストリート・ジャーナルの発行元なんですね。
今回のサイトはもうなんというかめちゃくちゃお金が掛かっていて、ボリュームも半端ではないですし、完成度はすごく高いですし、どこか圧倒されるような凄みがありますね……
リンク:
Iconic Mints: An NFT Gallery by Dow Jones
PC で見ても没入感がすごい
今回のサイトは NFT をテーマにしているところがあり、NFT を脊髄反射でネガティブに捉えてしまう方にとってはちょっと懐疑的に感じるかもしれません。
しかし、WebGL の実装例として見たときにかなり攻めた作りになっていますし、掲載されている作品に対する作り込みも素晴らしく、一見の価値は間違いなくあると思います。
また、このサイトの建付けとしてそもそもアートギャラリーの概念を再考するというコンセプトがあるようで、一度先入観を捨ててフラットな気持ちで眺めてみるのがおすすめです。
ご覧の通り、単純に WebGL 実装としてはかなりハイエンドなビジュアルをしていて、静かな美術館の空気感や差し込んでくる太陽の光の眩しさ・美しさが見事に表現されています。
このサイト、もしかしたら同時にアクセスしている人がいる場合はアバターが描画されたりするのかもしれないです。記事の執筆時は日本時間で朝方だったのですが私しか見ている人がいなかったのか、他のアバターが歩いたりはしていませんでした。(それがまた独り占めしている感じで個人的には良かった……)
操作は WASD 等のキー入力で動くことができる他、マウスなどでも移動できるようになっています。これはモバイルでも問題なく閲覧できるようにするためだと思います。
掲載されている各作品は、額縁などに入って壁に飾られているのですが……
この作品の近くに行くと、床にサークルがうっすらと描画されていて、このサークルの中に入ることで「作品を主役にした別の空間に入り込む」という演出が発生します。
これがね、本当にすごいです。
アートギャラリーの在り方を再考する、なんて結構大きなこと言ってるな~ と思うかもしれませんが、これほんとに今までにない体験で本当にすごいですね。
まるでその作品の世界に自分が偶然紛れ込んでしまったみたいな新鮮な驚きと感動があります。
WebGL 実装は Active theory みたいですが、やっぱりこのチームはマジですごいですね…… レベルが違うというか、ちょっと次元の違う WebGL 実装だなと今回も見せつけられたような気分です。
3D シーンに干渉するための三次元的な UI/UX はもちろんのこと、いわゆるウェブサイトとしてのインターフェースもよく考えられています。
負荷はサイトの性質上高くなるのは仕方がないとしても、外見の素晴らしさに対して考えるとかなり軽快に動作していると思います。
VR モードなども備えているので、ハードウェアを持っている方は VR でも楽しめます。
ぜひチェックしてみてください。