アーティストをモチーフにしたアイテムを見つけ出すミニゲーム風の WebGL コンテンツ 1863 Tour が面白い
コンセプトからしておもしろい
今回ご紹介するのは、1863 Tour というフランス発のウェブサイトです。
自分なりに調べてはみたのですが、これを主催している 1863 というのが音楽のレーベルというか、音楽系のイベント運営とかをしている組織なんですかね?
たぶん、2023 年に予定されているツアーに向けたスペシャルサイト、という建付けなのかなと思いますが、ツアーに登場する各アーティストをモチーフに、さまざまなデザインの 3D オブジェクトが登場する面白いウェブサイトとなっています。
リンク:
フランスの音楽シーンに関する知識が必要
今回のサイト、たぶんフランスの音楽シーンをしっかり把握していないと、じっくり楽しむというのはちょっと大変かもしれません。
というのは、3D シーン内に配置されているオブジェクトを選択して、そのオブジェクトがなにをモチーフにしているのかを手で入力してクイズに答える、という体裁になっているんですよね。
なのでアーティストと、そのアーティストをモチーフにしたときにどういうオブジェクトになるのかなどが想像できないと、100%楽しむというのは難しそうです。
とは言え、ご覧のとおり 3D 表現としては非常にレベルの高い、美しいビジュアルを実現しています。
どこか生活感のある、しかしすごくセンスの良さそうな、そんな部屋が描かれておりたくさんのオブジェクトが所狭しと置かれています。
各オブジェクトは選択可能なものとそうでないものがあり、選択可能なオブジェクトはマウスカーソルをホバーさせると HTML のリンクと同じようにカーソルの形状が変化するので、すぐにわかると思います。
選択可能なオブジェクトは全部で31個(!)もあり、それぞれがアーティストをモチーフにしているようです。
日本の音楽シーンすら把握できていない私には1つもわかるものがなかった…… 不甲斐なし。
ただ、たぶんロゴマークや各種アイテムはかなり象徴的なデザインになっているものが多いので、海外の音楽シーンに興味のある若い世代の方とかであれば、結構答えがわかるものも多いかもしれないですね。
全体として一応ミニゲームのような体裁なので、回答を3回間違えてしまうとゲームオーバーになってしまいます。
無駄を省いたウェブデザインに雰囲気満点の 3D シーンが組み合わされ、BGM なども含めたサイト全体のテイストがすごく完成度高くハマっています。
カメラを動かしながら、お気に入りのアーティスト(をモチーフにしたオブジェクト)を探しだすという体験そのもののデザインがめちゃくちゃ面白いですよね。
窓から差し込む光の表現や、薄暗いながらもオブジェクトの1つ1つが存在感を放っている上手なライティングなど、CG 的にもすごくレベルが高いと思いました。
ぜひチェックしてみてください。