プレイヤーの動きを同期しつつ夏の思い出をノスタルジックに描き出す Summer Afternoon がすごい
この世界観は好きな人が多いのでは
今回ご紹介するのは、Summer Afternoon という WebGL 製のウェブコンテンツです。
日本人なら夏休みという言葉ですでにノスタルジックな気持ちになる人も多いかと思いますが、どこか日本の夏休み(をテーマにした某ゲーム)を想起させるような世界観です。
ウェブサイトを開いているユーザーの動きは常に同期され、世界中からやってきたユーザーといっしょに探索を楽しむことができます。
※ただし協力プレイのようなものはたぶんありません
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5つの隠された秘密を探す
今回のサイトは一種のミニゲームのような感じになっており、一応目標としては隠された5つの秘密を見つけることが目的となります。
ただ、この世界観が持つ時間がゆっくり流れているような独特な風合いを自由に楽しめばよく、そこまで目的を強く意識させるようなデザインにはなっていません。
ビジュアルの方は一番最初のイントロ演出からもう雰囲気満点で、ひと目でこれは良い物に違いないと感じさせてくれます。
操作はスマートフォンなどのタッチデバイスを強く意識したインターフェースになっていて、操作方法はタッチ(PC の場合マウス)のみで完結します。
PC で閲覧している場合、キーボードでも操作はできますし慣れているなら WASD などで操作しながらマウスを使ったほうがスムーズでしょう。
タッチ操作を行う場合は、画面内の任意の場所をタッチしてやると、キャラクターがその方向に自動的に歩いていくようになっています。左右にぐいぐいと指を置いている場所を動かしてやるだけで簡単にキャラクターの進行方向を制御することができます。
とにかくビジュアルが素晴らしいこのコンテンツ。
普通に歩き回っているだけでも本当に楽しい。加えて、この世界のなかに隠されている5つの秘密を見つけようと思ったら、結構端から端までくまなく歩き回る必要があります。(ゲーム慣れしていないとちょっと発見するの難しそうなものもあります)
5つの秘密、はそれぞれかなり見た目に特徴があるので視界に入ればすぐにわかると思います。近くに歩いていくと、発見済みとしてカウントされます。
世界中で同時に接続しているユーザーの動きもリアルタイムに反映されるため、夏休みに近所の友だちといっしょに探検しているような気持ちを味わうことができるでしょう。
WebGL の実装という意味でじっくり観察してみると、カメラの制御はかなり秀逸ですね。すごく自然に動いてくれます。
タッチ操作を前提とした入力インターフェースも工夫されており、PC 以外の環境でもかなり直感的に操作ができます。
このような「世界観うんぬん言う以前に、ユーザーの体験を損なわないための基本的なこと」があまりにも完成度高く実装されているため、この世界の空気のなかにしっかり没入できるようになっていますね。本当に素晴らしいと思います。
こういった三人称視点でキャラクターを操作するような UI を実装する参考事例としてこれ以上ないお手本だと感じました。
ぜひチェックしてみてください。