
WebGL Meetup で言及された Cocos creator を利用したサイバーパンクアクションゲームの WebGL デモ
見た目のクオリティはなかなかのもの
今回ご紹介するのは、Cocos creator というツール(いわゆるゲームエンジン)によって作られた WebGL のデモです。
性格としては、モバイルプラットフォームを主なターゲットとしたゲームエンジンなのですが、2022 年には Nintendo Switch にも対応するというニュースリリースが出ており、恐らく名前を知っているという人も多いのではないでしょうか。
開発に TypeScript などを使うこともでき、実はウェブとの親和性が高いプロジェクトなのですが、今回ご紹介するサイトは Cocos creator で作られた WebGL のデモとなっています。
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ロード時間はちょっと長い
今回のサイトはまず最初に開いた時点で自動的にロードが始まります。この最初のロードがそこそこ長く、またロード中にも CPU がかなり動作している感じがあり、初期化時の負荷はそこそこ高いです。
一度動き出したらかなり本格的なビジュアルが出てきますし、そのビジュアルを考えると描画負荷は比較的低く、安定している感じがします。
ロード完了後に最初に表示される鳥瞰視点の 3D シーンには、よく見ると画面の下のあたりに START と書かれた部分があるのでそこをクリックしてやるとゲームが始まります。
デモの名前が Cyberpunk-web というくらいなので、世界観は完全にサイバーパンクです。
暗い路地裏みたいな場所におもむろにキャラクターが降り立ち、自動で歩き回っている敵キャラクターがいる状態でゲームが進行します。
シーン内には日本語の看板がたくさん出てくるので、なんとなく日本人的には親近感が湧くような感じの世界となっています。
ESC キーを押すことでメニューというか説明画面などを出すことができますが、初期状態ではインターフェースが中国語になっています。ただこれは英語に切り替えることもできるので、英語版のメニューを見ればある程度操作方法などは把握できると思います。
今回の WebGL デモは文字通り技術デモという感じなので、デバッグ表示のような諸情報が画面の左下あたりに出ている状態になっています。
GTX1080Ti + 4k ディスプレイという環境で動かしてみると FPS は 60 に張り付いておりかなり安定しています。(とは言え、描画は縮小バッファに対してレンダリングしたものを引き伸ばしているとは思います)
もともとモバイル向けの性格の強いゲームエンジンなので、軽快に動作することに関しては重点的にケアされているのかもしれません。
私はこの手のゲームはあまり得意ではなく、また経験も少ないので、ゲームとしてどのくらい遊べる品質なのかみたいなことはわからないのですが、ちょっと操作してみた感じはかなり普通に遊べそうな感じがありました。
これがオンラインで複数のユーザーの操作を同期するような感じで動くとすると、めちゃくちゃおもしろいだろうなと感じました。
WebGPU など次世代グラフィックス用の API が登場してくる未来を思えば、こういう品質のゲームがブラウザでパッと動いてしまうというのは徐々に当たり前になっていくのかもしれませんね。
この技術デモ、私が知ったのは WebGL の Meetup がきっかけだったので、もしミートアップのために作られたものだとすると公開されているのは期間限定かもしれません。
気になる方はぜひチェックしてみてください。