
ハロウィーンに合わせて公開された The Digital Panda のホラーコンテンツがおもしろい
有名映画作品に関連したアイテムを探してみよう
今回ご紹介するのは、たぶんハロウィーンに関連して作られたスペシャルサイトです。(ハロウィーンはもう過ぎてしまいましたが……)
カナダを拠点にしているクリエイティブ・エージェンシーの The Digital Panda が制作・公開しているもので、有名なホラー映画に関連したオブジェクトを探していくミニゲーム風のコンテンツとなっています。
3D コンテンツとしてこういうクオリティで実装できるよ~ というのをデモしている感じなのだと思うのですが、すごく完成度の高い仕上がりとなっています。
リンク:
Haunted by Nostalgia | The Digital Panda
日本人でも知っている作品ばかり
今回のサイトでは、全体が 3D シーンによって構成されています。
ある程度、パンダのキャラクターが誘導はしてくれるものの、特に際立ったストーリーなどがあるわけでもなく、プレイヤーは怪しげな廃墟に迷い込んでしまったという形で進行していきます。
一応建付けとしては廃墟に閉じ込められたので出口を探してみようという感じなのですが、表示される 3D シーンの怪しげなオブジェクトをどんどん見つけていくことが目的になっています。
廃墟は地下も合わせて三階層に分かれていて、それぞれのフロアはとても凝った 3D シーンとなっています。
これだけ水準の高い 3D アセットを自社で制作できるとしたら、かなり特殊なクリエイティブスタジオですよね。
テクスチャの質感やジオメトリの造形ももちろんですが、WebGL の実装として見ているとライティングやインタラクティブ性などもよく考えられており、完成度は高いと感じました。
シーン内にはたくさんのオブジェクトが置かれていますが、いくつかのオブジェクトにはクリッカブルな応答性が仕込まれており、そのオブジェクトにフォーカスできるかはランタンの明かりの色を見ていればわかります。
基本的には、クリックすることで選択肢が現れるようになっているので、オブジェクトに関連していると思われる選択肢を選んでやれば OK です。
ただ、正解率が高いことを目指すというよりは、単純にクリック可能なオブジェクトを全部発見することを目指すという意味合いが強いようなので、もし間違えてしまってもそれによってデメリットなどがあるわけではありません。
日本でも WebGL を扱えるスタジオやウェブ制作会社はたくさんありますが、3D モデルやアセットを自分たちで用意できるというところはほとんど無いんじゃないかなという気がします。
実際、自分が WebGL の案件をやっているときも「WebGL の都合をわかってくれる・わかっている 3D モデラーさんやクリエイターさん」を探すのは結構難しい問題でもあり、こうやって自社でそれが賄えるというのはすごく優位性のあることだよなと思いました。
実際、ここで見ることができるアウトプットのレベルも高くて、すごく説得力がありますね。
ぜひチェックしてみてください。