どこか荘厳かつ重厚な雰囲気でこれまでの取り組みをまとめた Breakthrough Energy のレポート用スペシャルサイト
ビル・ゲイツが創設した企業
今回ご紹介するのは Breakthrough Energy という組織に関連したスペシャルサイトです。
Breakthrough Energy は 2015 年にビル・ゲイツが設立した組織で、いわゆる再生可能エネルギーの開発など、環境問題に注目したさまざまな取り組みを行っている企業です。
今回のサイトは、その活動報告という形で制作されたもののようです。
リンク:
Breakthrough Energy | Foreword from Bill Gates
実装はすべてにおいてレベルが高い
今回のサイトは WebGL を使っている部分が結構あり、ビジュアル面ではかなり満足度が高いといいますか、情報量が多いウェブサイトです。
しかしだからといってテキストなどのコンテンツが少ないということもなく、読み物としてもかなりのボリュームがある内容です。
創業以来、初めてこのようなレポートを出した形っぽいですが、その内容があますことなく詰め込まれているような感じですね。
インデックスページでは、どこか深海などを想起させる薄暗い空間が WebGL によって描かれます。
なんとなく有機的なものを感じさせるビジュアルで、ドラッグ操作を行うことで左右に視点を動かすことができます。
マウスカーソルの位置に応じたインタラクティブ性などもしっかりと実装されていて、すごく完成度の高い 3D シーンとなっています。
このインデックスページ内からアクセスできるコンテンツとしては大きく4つのセクションが用意されており、それぞれに全く異なるテーマが語られています。
4つのセクションの各下層ページもめちゃくちゃ凝っています。
なかには WebGL を使ってインデックスページとは全く異なる 3D 表現が実装されている部分があったり、あるいは平面的な、画像がディストーションするエフェクトが実装されていたりと、かなり盛り盛りですね。
冒頭にも書いたとおり、読み物としてもかなりの量のコンテンツが用意されているので、ビジュアル面でこうしていろんなバリエーションを見せてくれると飽きずにコンテンツを楽しむことができてすごくいいなと感じました。
環境問題に対する人々の捉え方って、一昔前だとオゾン層だとか CO2 削減だとかみたいな感じで比較的指向性がハッキリしていたように感じますが、現代の環境問題ってもっともっと複雑ですよね。
エネルギーに関する問題は、環境問題というより人類の存続に直結する問題のようにも感じるので、たくさんお金を稼いだ起業家がこのような活動にその資産や資本を投資しているというのは、それはとても素晴らしいことのように感じます。(もしかしたら税金の問題みたいな話も実際にはあるのかもしれませんが、ここでは性善説的な視点で書いています)
今回のサイトの WebGL の実装は、かなり手が込んでいる感じがあって結構大きなプロジェクトとして進められたものなのではないかなと思います。
3D シーンの手触り、平面的なディストーションエフェクトの質感など、実際に体験してみるとその丁寧さを感じることができると思います。
ぜひチェックしてみてください。