![](https://webgl.souhonzan.org/i/entry/2500/2583_001.jpg)
これでもかと装飾を凝らしたバキバキに仕上がった WebGL 演出とのギャップが面白い GDK のウェブサイト
グローバルに事業を展開するケバブレストラン
今回ご紹介するのは GDK(German Doner Kebab)のウェブサイトです。
その名前からもわかるとおり、ドイツを発祥とするケバブレストランでグローバルに事業を展開しているみたいです。(残念ながら日本に店舗はなさそう)
ウェブサイトを開いて最初に目に飛び込んでくる WebGL の 3D シーンからはなかなかケバブという庶民的な題材が想像できず、個人的にちょっとびっくりしました……
リンク:
近未来的な雰囲気でケバブとのギャップがすごい
今回のサイト、一番最初に見たときは「なんかイケてるデジタル・クリエイティブ系の制作会社さんのサイトかな~?」なんて思ったのですが……
よくよく調べてみると(サイト内をくまなく見ていくとわかるのですが)実はケバブチェーンの企業のウェブサイトということがわかり、本当に驚きました。
こういう世界観で飲食系チェーン事業を展開する企業がウェブサイトを公開してるってかなり珍しい気がします。
3D シーンは WebGL としては結構凝った作りになっていて、最先端ゲームの CG のような緻密さこそありませんが、ウェブサイトとしては異常な作り込みがされています。
用意されているシーンの数がまず多いですし、スクロールする際にシーンをシームレスに切り替えるために、バックグラウンドで「同時に2つ以上のシーンをレンダリングしている」と考えられ、負荷もかなり高いですね。
ブルームのエフェクトや、カーソルの位置に対するエフェクトなんかも実装されているので、とにかくやりすぎではと感じるほどモリモリになっています。
3D シーンの様子も、ランボルギーニっぽい感じの高級車がテールランプに尾を引きながら街中を疾走するという内容で、一見しただけではとても飲食店系のウェブサイトには見えません。
右上にあるメニューアイコンを使ってウェブサイトのメニューを開いて、扱っているケバブのメニューとかを見てみると、やっと「本当に飲食店系のウェブサイトだったんだ」ということがわかります。
ケバブサンドも 3D になっていて本当に徹底した割り切りを感じます。
世界中に散らばる支店を探せるページもバチクソに凝りまくっていてもうここまでくると逆に感心してしまいますね……
日本の企業サイトって、あくまでも一般的な解釈では「いろんな意味で誰にとっても見やすくわかりやすいウェブサイト」を目指している場合が多いと思います。飲食系だと特に、口に入るものというデリケートな題材を扱うことになるだけに、その傾向はより強くなるかもしれません。
それはけして悪いことではありませんし、そういう企業努力そのものは素晴らしいとは思いますが、今回のサイトのように負荷の高さなんか知ったこっちゃねえという感じでブッ飛んでるのもまた、これはこれですごいことだと個人的には思ってしまいました。
いや、こんなサイト見せられたら逆に忘れられなくなりますよね……
いろんな意味で、本当に興味深い事例だと思います。
ぜひチェックしてみてください。