Hyundai が行っている取り組みを美麗な CG で視聴できる Mixed-Reality コンテンツ The Field
VR モードにも対応した本格派
今回ご紹介するのは、WSJ(THE WALL STREET JOURNAL)のスペシャルサイトで、Hyundai とのコラボレーション企画のようです。
Hyundai ってたしか韓国の自動車メーカーだったと思うのですが、その企業としての取り組みを全編フル CG で見せるというかなりボリュームのある本格派のコンテンツとなっています。
さらには VR に対応しているようで、ヘッドマウントディスプレイを使っての没入体験も可能みたいでめちゃくちゃ気合いが入っています。
リンク:
The Field: a Mixed-Reality Experience by Custom Content from WSJ and sponsored by Hyundai
Active Theory さすがの クオリティ
今回のコンテンツは、WSJ が主導して開発には Active Theory が入っているみたいです。(About に書いてあった)
Active Theory と言えば、WebGL をかじった人なら知らない人はいないであろうクリエイティブスタジオですが、今回のサイトもさすがの品質に仕上がっておりだいぶエグいことになっています。
3D コンテンツの品質はもちろんですが、カーソルを動かした際の流体表現もサクサクとなめらかに動作します。
Active Theory の作るものって、どうしてこんなに軽いんだ? と思わず首をかしげたくなるようなものが多いのですが、今回も見た目の美しさから考えたらびっくりするほど軽快な動作になっています。
流体は 3D シーン全体に影響を及ぼします。いわゆるポストエフェクト的な演出の一種として組み込まれている形です。
一方、カーソルの位置にはパーティクルが追従するように動くというもう1つのインタラクションが同時に実装されており、カーソルを動かしたときの衝撃がすごく強く感じられるようになっています。
また、自動で進行するインタラクティブコンテンツを最後まで視聴すると、最終的にショールームのような空間にたどり着きます。
この最後に出てくる空間、どうやら同時接続しているユーザーがいる場合は、互いにマイクを使ってボイスチャットなどができるっぽいですね。
私がこの記事を書くためにアクセスしていたときは誰もいなかったのですが、設定項目のなかにマイクの有効化用インターフェースが用意されていました。
ほんとに機能がモリモリです……
VR の隆盛とともに、なかば勢い余った感じで WebVR という API が策定され、後にこれは WebXR API へと姿を変えました。
いまだに一部のデバイスで動作しないことなどもあって、あまり普及している感じがしない悲しい API なのですが、こういう事例を見せられるとやはりウェブ標準でそれが存在していることの意義を強く感じさせられます。
WebGL の事例としても完成度が高いですが、さらに VR やボイスチャットなどの豊富な機能を備えた、とんでもないコンテンツだなと感じました。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
The Field: a Mixed-Reality Experience by Custom Content from WSJ and sponsored by Hyundai