不思議な鳴き声も可愛らしいミニ龍が雪崩のように押し寄せる Utsubo の 2024 年賀コンテンツ
物量感がとにかくすごい
今回ご紹介するのは、Utsubo が公開している 2024 年の年賀コンテンツです。
Utsubo は WebGL や WebGPU を活用した開発を行う制作会社さんですが、日本を拠点にしています。今回のコンテンツも日本の干支にちなんで、龍(辰)が登場する内容となっています。
コンテンツとしては本当にシンプルな内容ですが、ビジュアルのインパクトは本当にすごいので、ご紹介しようと思います。
リンク:
2024 The year of the Dragon — Utsubo
軽量化の工夫がたくさん
今回のサイトのコンテンツは、内容としては非常にシンプルです。
サイトのロードが終わると、まず最初に新年のお祝いらしい雰囲気の赤い背景に 2024 の文字が白抜きで描かれます。
しかしほんの少しの間を置いて、この白抜きの文字の部分から大量のキャラクターが浮き上がるようにして湧き出してきます。
この一気にキャラクターがブワーッと湧き出してくる動き、とにかく迫力というかビジュアルとしての圧がすごくて、たぶん初めて見たときはかなりびっくりする人が多いのではないでしょうか。(逆にこういう群れ的なものが苦手な方は気をつけたほうがよいかも……)
白抜きの数字部分から飛び出してくるキャラクターは、小さな龍です。
なんとなく遠巻きに見てると魚っぽく見えるかもしれませんが、徐々に画面というか、空間全体に龍の群れが広がっていきますので、カメラに近い位置で見てみるとしっかりと龍の姿をしていることがわかると思います。
これだけ大量のオブジェクトを動かすとなると、やっぱり負荷が気になりますよね。
おそらくですが、大抵の環境では想像するよりもかなり軽快に動作するのではないかなと思います。
軽快に動作させるためにシャドウマッピングを負荷の低いタイプで行っていたり、おそらくですがインスタンシングも活用しているでしょう。
いわゆる Boid のような感じで群衆シミュレーションを行いつつなめらかに動作させており、マウスカーソルに対するインタラクションなども実装されていてすごくよくできています。
日本に生まれ、日本で育ち、現代を生きている日本人にとっては、正月だからといって干支をテーマにコンテンツを作ってみようという発想が逆に希薄になるような気がします。
その点、日本の文化を大切にしながらこうやって個性的なスペシャルサイトを作ってくれる Utsubo のみなさんって本当にステキですし、尊敬してしまいます。
サイト内では、一度クリックなどの操作(ユーザーのアクション)を経ると効果音として龍の鳴き声が再生されるようになります。
なかなかおもしろい鳴き声なので、サウンド有効で楽しんでみていただければと思います。
ぜひチェックしてみてください。