![](https://webgl.souhonzan.org/i/entry/2500/2689_001.jpg)
天空に浮かぶ博物館!? 凝った作りと独特な空気感がおもしろい Galleria Nazionale delle Marche のウェブサイト
国立の美術館が展開する WebGL 事例
今回ご紹介するのは、イタリアにある国立の美術館、マルケ美術館に関連したウェブサイトです。
どうやら、次の世代に文化を継承するみたいな活動の一環として、ウェブサイト上にインタラクティブコンテンツを実装・展開しているということみたいです。
国立の美術館がそれをやっているというのは、なんともすごいプロジェクトですよね。
3D も活用しながら、天空の美術館という雰囲気でシーンが作り込まれています。
リンク:
Galleria Nazionale delle Marche
時間のあるときにじっくり楽しみたい
今回のサイト、とにかく見ごたえがあるというか、コンテンツの量が多いです。
収蔵品を詳しく説明するような内容になっていますし、時間のあるときにじっくりと楽しみたいコンテンツという感じがします。
イタリアの美術館ですが、英語版が用意されていて今回は英語版でスクリーンキャプチャなどを行っています。
入口のページからコンテンツに入ると、まずはナレーション付きのイントロが流れます。このイントロ部分も、動画ではなく WebGL によるリアルタイムなレンダリングですね。
天空に浮かぶ巨大な塔のような建造物が現れますが、それぞれに固有のアイコンのついた6つのフロアに分かれた状態となっていて、テーマごとに分類されているような感じですね。
各フロアには固有の 3D シーンが用意されており、そのなかに様々な絵画などが展示されています。
各フロアの展示は、基本的にはスクロール操作を行うだけで次々に順路を進んでいくことができるようになっています。
操作はシンプルで、あまり迷ってしまうようなことはなさそうに思えます。
また、いずれかの作品の前にカメラが差し掛かると、自動的にその対象となる作品の枠のあたりがぼんやりと光るようになっており、どの作品にいまフォーカスが当たっているのかを視覚的に示すような演出も見られます。
デジタルな仮想空間での展示ならではの見せ方が工夫されていて、そのあたりもなかなか凝っているなと感じました。
イタリアは歴史的な美術品・芸術品がかなりたくさんありそうなイメージがあります。
もちろん、今回のウェブサイトはマルケ美術館のものであり、イタリア国内には他にも多くの美術館・博物館があるのでしょうが、こういった形でウェブからそれらを参照できるというのはかなり意義のある活動のような気がします。
実際のところ、このサイトが作られた背景についてはあまり詳しく調べていませんが、こういう活動はもっともっと世界的に増えていってくれたらうれしいなと素朴に感じてしまいました。
ぜひチェックしてみてください。