![](https://webgl.souhonzan.org/i/entry/2500/2700_001.jpg)
ガラスにフィルムを貼り付けたような個性的な質感で世界を描き出す UNVEIL のウェブサイトがかっこいい
正直に言えばどう形容していいかわからない
今回ご紹介するのは、クリエイティブスタジオ UNVEIL のウェブサイトです。
テクノロジーを主軸にしたクリエイティブに広く関わっているスタジオのようで、3D だけでなく映像や AI を駆使した活動など、社内的な取り組みも含めてかなりいろいろなことを行っているようです。
今回のサイトではまるでガラスにフィルムを貼り付けたようなオブジェクトを使って、無限性やランダム性みたいなものが上手に表現されています。
リンク:
インターフェースもかなり独特
今回のサイトのような個性が強いサイト全般に言えることなんですけれども、わたしのように UI/UX の知見やデザイナーとしての素養がない人間からすると、どう説明したらいいのかわからない事例というのが割とあります。
今回のサイトはまさにその極致みたいなところがあり、正直どういうふうに紹介したらいいのかわかりません。
WebGL の表現としての新しさみたいなものはないのですが、透き通った空気感がすごく気持ち良いです。
写真をプリントする方法の選択肢として「アクリルプリント」という、透明なアクリル板にプリントする方法がありますが、まさにそのような雰囲気を感じる 3D シーンです。
少し厚みのある板に、若干透明度を調整した感じでテクスチャが貼られており、カーソルの動きに応じてインタラクティブに動きます。
画面はスクロール操作で干渉できるほか、クリックしたままホールドして引いたり押したりすることもできます。
各作品それぞれに下層ページがあり、ボタンをクリックするなどして詳細について説明したテキストを読んだりすることができます。
WebGL 実装としての面白さ、ウェブサイトのデザインとしての面白さ、インタラクティブ性の設計としての面白さなど、いろいろなことを考えさせられるウェブサイトですね。
同時に、掲載されている各種事例もそれぞれ個性的で内容がまた面白いんですよね。
どこかアーティストっぽいセンスというか、クリエイティブのその先を探求しているような内容のものが多く、そういった意味でも事例を1つ1つ見ていく楽しさがあります。
WebGL 実装としては、こういった平行投影で見せる手法そのものは珍しいものではなく、強いて挙げるならガラスのような質感の美しさなどがあるとは思いますが、極めて特殊というほどではありません。
ただサイト全体のデザインとのバランス、イージングの速度感や応答性など、細かい部分にすごく工夫とこだわりが感じられ、これが彼らの世界観なんだろうなと思わず納得してしまう感じがしました。
けしてユーザーフレンドリーなウェブサイトではないなと感じますが、こういうウェブサイト、だいすきです。
ぜひチェックしてみてください。