
宇宙ゴミをテーマにしたデータ可視化と環境問題啓発のインタラクティブコンテンツ Space Trash Signs
ドットを駆使して様々な表現を
今回ご紹介するのは、スペースデブリ、いわゆる宇宙ゴミを扱っているウェブサイトです。
ちょっとどういうコンテキストなのかまで調べていないのですが、要するに環境問題の1つとして、宇宙ゴミ問題を一般の方々も含めて広く考えていきましょうというような、啓発的側面もありそうです。
WebGL 実装としては結構割り切った画作りがなされており、ドットやラインを活用してさまざまな見せ方を行っています。
リンク:
宇宙ゴミを結んで描くサイン
今回のサイトでは、無数に存在する宇宙ゴミの実際の観測結果を使っているみたいです。(どこまで信用していいデータなのかは不明ですけども)
実際に存在する宇宙ゴミ同士を結んで、まるで星座のように、なんらかの形やサインを表現しています。
各種サインにはタイトルがつけられており、どの宇宙ゴミ同士を結ぶのかなどは、なかなかかっこいい演出付きでユーザーに示されます。
演出が一段落すると、サインの形がよりわかりやすく表示されます。
サインを構成する各種宇宙ゴミは、それぞれにどのような大きさなのかや、どのような物体なのかなど、ある程度データも見ることができます。
このあたりのデータって、観測に基づく本物のデータなんでしょうか……
内容は妙にリアルなので、本物っぽくも感じてしまいます。
画面の右側にあるインターフェースには浮遊している座標などの情報も表示されています。
The Great 404 などの、ちょっとおもしろいタイトルがついたものなんかもありますね。
実際のところ、宇宙ゴミというキーワードは聞いたことがあっても、それがどの程度深刻な問題で、どの程度我々の生活に関連する事象なのかは、わたし自身もよくわかっていません。
このようなコンテンツを通じて問題として認識することが、今後大事になってくるのかもしれませんね。
メニュー画面も凝った作り
WebGL の実装としては点を使って描画しているので、CG の定石から考えると描画コスト自体はそこまで高くなさそうに思ってしまいますが……
たぶん、オブジェクトの数がそれなりに多いこと、またブレンディングを有効にして描画してそうな感じがすることなど、いろんな要素が関係してなのか想像以上に動作は重く感じる瞬間がありますね。
しかし宇宙ゴミを星座のように扱ってコンテンツ化しようなんて、いったいどういうふうに生きてきたらそんなことを思いつくんでしょうね? そのアイデアをこうして形にすることができているということにも、個人的にはすごく驚きました。
ぜひチェックしてみてください。