
あまり見たことのない独特なインタラクションのキービジュアルが興味深い Madness AI のウェブサイト
なんでこんなふうにしたんだろう?
今回ご紹介するのは、Madness AI という AI に関連した事業を展開する企業のウェブサイトです。
サイトの冒頭にあるキービジュアルに WebGL が使われている他、サイト内のいろいろなところに遊び心のある仕掛けが多く組み込まれています。
なんか不思議な世界観とデザインになっていて、かなり個性的に感じました。
リンク:
Madness AI – Custom AI Solutions For Your Business
三目並べなどのミニゲームも
今回のサイトは、WebGL を使っている部分としては厳密には複数箇所あるのですが、一番目立つのは冒頭部分に配置されたキービジュアルの部分でしょう。
ここで描かれるのはまるでマネキンかなにかのような、人の形をしているけど、どこか無機質な感じのする 3D モデルです。
3体の 3D モデルが描画されるのですが、そこにロゴマークの模様が重なるような感じになっています。
この 3D モデルにロゴマークが重なったような表現、なかなか個性的でおもしろいですね。
いわゆるテクスチャを投影しているような感じなのですが、立体感と平面的な感覚との、両方が同時に存在しているために不思議な質感になっています。
また、マウスカーソルに対するインタラクションがなんか妙な感じと言いますか……
すごく説明しにくいのですが、カーソルの位置に応じて 3D モデルが動くものの、カーソルが一定の領域に居続けるほど、そちらの方向にぐいぐい引き寄せられていくような不思議な反応を見せます。こういうのはあまりほかでは見たことがありません。
左右に動くカーソルに素直に反応するのは珍しいインタラクションではないと思いますが、引き寄せられていくような感じに味付けされているのは本当に珍しいですよね……
これ、どういう意図があってこういう実装をしているのか、すごく気になります。
その他、サイト内には三目並べのミニゲームがあったり、パッと見た印象は 3D っぽい表現なんかもあるのですが、ほとんどはスプライトなどを用いた表現ですね。
一部、ウェブカメラへのアクセスを要求するコンテンツもあって、そこでは人物を認識してマスコットキャラクターが動くようなデモを見ることができます。
いっとき、暗号通貨にかこつけた事業や企業が雨後の筍のような状態になったことがありましたが、もしかして今後は AI をキャッチーなワードとしてそれっぽいことを煽るようなサイトがどんどん出てくる展開になったりするんですかね…… なんかちょっと心配です。
ウェブ業界に資金が入ってきていると考えると悪いことじゃないのかもしれませんが、いかがわしいサイトが大量生産されるのはやっぱりあまりいいことじゃない感じがします。
特に WebGL は見た目が派手なので、そういうサイトでよく使われる傾向があって、悪いことに加担させられやしないかとヒヤヒヤしてしまいます。
今回のサイトは別にいかがわしい感じがするとかではまったく無いのですが、いろんな情報がたくさん盛り込まれていて、英語が母国語ではないわたしから見ても情報量が多すぎる感じはします。
WebGL 実装としては、なんかちょっと個性的な感じですごく見た目の印象とかはおもしろいと思うんですよね。インタラクティブ性も独特で、なんか妙な味わいがあります。
気になる方はチェックしてみてください。