WWF 提供のクジラの保護をテーマにした長編ドキュメンタリー Rorqual のスペシャルサイト

doxas : 2024-09-05 12:17:09

悠然と泳ぐクジラの姿は圧巻

今回ご紹介するのは、WWF が提供している WebGL コンテンツです。

どうやら、そもそも Rorqual という長編ドキュメンタリーの映像が YouTube で公開されているみたいで、それをより広く告知するためのスペシャルサイトとして、このサイトが作られているようでした。

内容はクジラをテーマとしたもので、日本人としてはこれをどう紹介するか若干迷うところもあるのですが、純粋に WebGL コンテンツとして紹介できたらと思います。

リンク:

Rorqual - le film

海の広大さが上手に表現されている

今回のサイトのタイトルにもなっている Rorqual というのは、どうやら直訳するとナガスクジラを指す言葉のようですね。

ページが表示された直後は、海上の様子が夕日とともに描き出されますが、コンテンツを開始すると同時に自動的にカメラが海中へと一気に潜ります。

海中へシーンが遷移すると、そこにはすぐ目の前に巨大なクジラの姿が浮かび上がります。

クジラの体に落ちるコースティクスの模様や、海中を漂うパーティクルなど、海のなかの世界を上手に WebGL で表現していますよね。

テキストによるコンテンツはそれほど多くなく、かなりビジュアルに訴える感じの印象が強いです。クジラの動きはゆったりと、また堂々としていて、すごく雰囲気よく仕上がっていると思います。

途中、canvas の領域が小さく縮小し、自然とその他のコンテンツと一体になりつつスクロールしていく場面もあったりして、ウェブのコンテンツであることの特性を生かした演出がされています。

クジラ以外の登場人物が一切いない WebGL コンテンツなので、そういう意味ではかなりシンプルな 3D シーンの構成です。

そもそも人間の目線ではクジラってものすごく巨大ないきものなので、こういうふうに他の動物や生物が出てこない構成になっていても、まったくその迫力が揺らがない感じがして、自分自身の感じ方もふくめてこういうコンテンツの内容になっていることはすごく興味深いなと思います。

ゆっくりと泳いでいくクジラの姿が、こうなんというか…… 過剰に神格化されるでもなく、薄暗いトーンで淡々と描かれているのがとってもリアルです。

WWF と日本の関係って必ずしもよくなくて、特に海洋生物関係では日本はなにかとやり玉にあげられているイメージがあります。

今回のサイトを紹介するにあたり、そういった部分にはできるだけ触れたくない気持ちもありますが…… とはいえ、こうして自然や環境を保護するために活動している人たちは本当にいろんな意味ですごいなと感じます。

WebGL 実装としてはあまりむずかしいことや珍しい技術を使っているということはないと思いますが、水面の上から下まで、よく風合いを再現しつつ丁寧に表現されているなと感じました。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Rorqual - le film

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