まるで本当にエジプトに来たみたい！？ VR モードも備えたエジプトを旅する全天球 WebGL コンテンツ！
精細な画像で細部まで緻密に観察できる
今回ご紹介するのは、エジプトを舞台にした WebGL 製のコンテンツです。
全天球に画像をマッピングすることによって、すべての方向を自由に眺めることができる、いわゆる全天球系のコンテンツです。今回のサイト自体が VR モードを備えており、スマートフォンなどを利用したジャイロセンサーによるモバイル VR を実現できます。
VR モードを使わずに PC で閲覧した場合でも、本当にリアルに、エジプトの様々な施設や建造物を見ることができます。これはすごいですね。
豊富で本格的な資料は驚きの物量
今回のサイト、無償で公開されていますが、もういっそお金取れるんじゃないですかと言いたくなるほどの、圧倒的な量の資料が公開されています。
全天球モードに利用されている多数のテクスチャ用画像はもちろんのこと、建造物の内部構造を解説する資料やテキストが随所に掲載されていて、こういった古代史や歴史的資料が好きな人にとっては、かなり興味深い内容になっていると思いますね。
使われている画像もどれも高精細で、鮮明です。ほんとにこれ、すごいです。
ウェブサイトを開くと、まずはどのロケーションを見に行くかを選択します。
ちょっと上の画像だと文字が小さいのでわかりにくいと思いますが、おおよそ３つにロケーションが別れていて、それぞれのリンク文字をクリックすると、実際にその場所で撮影された画像を利用した全天球モードに移行します。
全天球モード中は、画面内にいくつかのボタンなどのインターフェースが表示される他、画面の左側にインフォメーションが出てきます。
ここには、該当するロケーションに関する解説テキストや図などが表示されるようになっていて、これを見ているだけでも楽しいですね。
実際にコンテンツを閲覧してみればわかると思いますが、使われている画像が、本当に精細なんですよね。もちろん、細かいことを言い出したらキリがないですが、普通に閲覧する分には十分なクオリティの画像が使われています。
そして、画面内には常に点滅している白いサークルのような物が見えており、これをクリックしてやると次々に通路や道を進んでいけるようになっています。
最初は入り口付近で殺風景な感じだった通路も、奥に進むに従って、徐々に壁画や装飾品が増えてきます。
本当にその場所に行っているかのような、不思議な、とても迫力のある風景を見ることができます。
いくつかあるロケーションの中には屋外のものもあります。
屋外でも、やはり大きな建造物やそこに刻まれた彫刻など、見どころがたくさんあります。
エジプトまで海外旅行するとなったら大変ですが、こうやってその場で実際に見えている景色を堪能できるなんて、とても贅沢ですね。
VR モードを使ってスマートフォンベースのモバイル VR で閲覧すれば、よりリアルに感じられると思います。
WebGL の実装やモバイル VR の部分にばかり目が行ってしまいがちですが、サイト全体の作りもかなりしっかりしています。
また、描画面に関して言うと、全天球レンダリングでありながら、球体の北極や南極にあたる部分でも、不自然なテクスチャの歪みなどが起こっておらず、どのような方向を眺めていても本当の景色のように、リアルな風景が見えるようになっています。
そういった細かい部分の技術面も含めて、本当に全体的に、よく出来ています。感動しました。
日本はまさにシルバーウィークという時節柄ですが、ウェブを通じて、こうして遠い国の貴重な風景や歴史的資料を見ることができるなんて、本当に素晴らしいですね。
ぜひチェックしてみてください。
