Google I/O 2017 用に作られたワールドワイドなインタラクティブコンテンツ bubbles
スマートフォンで世界とつながる
今回ご紹介するのは、今まさに開催されている Google I/O 2017 用に製作されたインタラクティブコンテンツです。
Google が主催するイベントらしく、毎年多くの関係者や開発者などが集まる Google I/O では、昨年も WebGL で作られたデモが公開されていました。
昨年は紙飛行機をスマートフォンから飛ばすことで世界中でその数が集計されるという面白い仕組みでしたが、今年は紙飛行機から「泡」に主役が交代しています。
世界と同時に繋がっている感が非常に強い、Google らしいコンテンツとなっています。
モバイル端末でアクセスしてゲームに参加しよう
今回のコンテンツは、世界中からの膨大なトラフィックをリアルタイムに集計しながら、世界中で一斉に、接続している全てのユーザーが同じゲームに参加できるという興味深いコンテンツになっています。
そのコンテンツの性質上、どのようなタイミングでサイトに訪れたのかによって、最初に表示されるコンテンツが異なります。
サイトで表示されるコンテンツは主に、世界中からのアクセスを集計している「待機時間」と、そのアクセス等から得られたデータを奪い合う「ゲームのプレイ」とに別れています。
待機時間のときは、PC 上ではたくさんの泡が世界中から集められてくる様子や、アクセスのあった地域の名前などが表示されます。
この泡のひとつひとつが、世界のどこかで誰かがサーバー越しに送ったユーザーアクションを表しています。
具体的には、モバイル端末で「g.co/bubbles」にアクセスしてやると、モバイル版のページが表示されるのですが、そこから泡を生成して送信することができるようになっています。
この仕組みからもわかるとおりで、今回のコンテンツは PC による閲覧のほか、モバイル端末を用いたコンテンツへのリアルタイムでの参加ができるようになっています。
PC はあくまでも閲覧用で特にアクションを起こすことはできないのですが、モバイル端末からは、参加している間は好きなように泡をサーバーへと送ることができます。
上の画像の左側が、泡を生成して送っているところですね。
そして上の画像の右側にあるように、10 分に一度くらいの頻度で突然ゲームが始まります。
ゲームは、前回のゲームからその瞬間までに集められた全ての泡を奪い合うというもの。
Google を象徴する Chrome のアイコンと同じ4つの色のチームにランダムに振り分けられるので、上から下にスワイプ操作するような感じで泡をできるだけ多く集めましょう。
ゲームの最中は、PC 側でアクセスしているとその世界中のユーザーによるミニゲームの戦況を俯瞰して見ることができます。
世界中で一斉にユーザーがスマートフォン上で指を滑らせていると思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。
モバイル端末でアクセスしたユーザーから「泡」を集めて、それを最後に奪い合うというなんとも面白い今回のコンテンツ。
そのリアルタイム性の高さと、世界が同時に繋がっていることを感じさせる作りは Google ならではのスケール感だと思います。
肝心のゲーム内容は、まあシンプルなものですからこれで大興奮するということではないかなと思いますが、とにかく世界中のユーザーがひとつのコンテンツ上に集っているというこの感覚は、他ではなかなか味わえないものなんじゃないかなと思います。
昨年の紙飛行機のやつもすごかったですが、今年の泡をテーマにしたコンテンツも、なかなか面白いです。
ぜひチェックしてみてください。