仏・パリにある歌劇場「ガルニエ宮」のシートに名前を付ける!? 一風変わった WebGL コンテンツ
世界でも有数の美しい劇場
今回ご紹介するのは、世界でも有数の美しさを誇る歌劇場、と呼ばれるフランスはパリにあるガルニエ宮のウェブサイトです。
たぶん……これはたぶんと前置きしますが、恐らく歌劇場の広告収入のひとつだと思うのですが、座席に企業や個人の名前を掲載するというサービスがあり、今回のサイトではその点を WebGL を利用したウェブコンテンツで宣伝しているのだと思います。
実際に、劇場のどの座席に対して名前をつけたりできるのか……
それがとてもよくわかる WebGL の座席ビューアが用意されています。
サイトの全体的な作りもよくできている
最初に書いておくと、今回のサイトは全体的に非常に美しく丁寧に作られていて、WebGL 製のコンテンツが仮に置かれていなかったとしても、十分にモダンなサイトだと思います。
ここにさらに WebGL 製のビューアが付属することで、よりリッチで、直感的なコンテンツに仕上がっていると思います。
全体的に高級感溢れる画像やカラーリングがふんだんに使われていて、世界でも随一と言われるその気品を感じさせるサイトとなっています。
どんなセレブが夜な夜なこういうところに足を運ぶんですかねえ……
座席に独自の名前をつけることができるといっても、座席そのものを自分専用に確保する、ということではなく、あくまでもシートのどこかにプレートかなにかで刻印できるということなんだと思います。
現在でも既に、実際に売約済みになっているシートもあるようで、そのあたりは実際にホール全体を見渡せるような感じの視点で描かれるビューアで確認できます。
一見すると、イラストかなにかのようにも見えるこのビューア。
マウスでドラッグしてやると若干ですが視点が動くので、立体的に配置されていることがわかると思います。
若干パーティクルが飛んでいたり、やっぱり高級感を演出するような部分が目立ちます。
画面の下のほうにあるボタンを押すと、プリセットされている視点の位置に移動できるようになっていて、ホールの上のほうに設置されている(こういう席なんていうんですか……)席のほうに視点をフォーカスすることもできます。
また、座席部分にカーソルを合わせると、ラベルのようなものが出てきて席の番号なども見ることができます。
ホールの座席って、真上から見た平面的な図面として見ることが多いと思うのですが、こうして立体的に配置されているデモがあることによって、その位置関係がすごくわかりやすく表現できているなと思います。
今回のサイトは歴史ある劇場のサイトということもあって、本当に隅から隅まで、高級というか、丁寧というか……とても気品のある印象になっています。
WebGL とは直接関係のない部分もしっかり作られていて、なんとなく、普通に眺めているだけでも日常生活とはかけ離れた、華やかな雰囲気を感じることができて面白いですね。
また、どこかイラスト風味な 3DCG のビューアも、なにげにあまり見ないような表現で興味深いです。しっかり立体感はありながらも、3D に不慣れな方でも戸惑うこと無く直感的に見ることができそうな、そんな WebGL コンテンツになっていると思いました。
ぜひチェックしてみてください。