データ可視化から VJ・アートまで! GLSL シェーダスクール 2017 募集開始!
2017 年 10 月開講
本スクールは、GLSL を利用したシェーダコーディングを基礎からしっかり学ぶことができる シェーダ入門者向け のスクールです。
シェーダを学ぶ環境としては最も手軽な WebGL をプラットフォームとすることで、出来る限り敷居を低くし、かつ基本から応用まで、シェーダの記述方法や表現の工夫について基礎から解説します。
Unity や、OpenGL ES を利用したモバイルアプリの開発などにも GLSL は利用されています。本スクールを通じて得た技術を使って、実際に Unity 上での表現に幅が広がったというありがたいお言葉をいただいたこともありました。WebGL に関わりの深いウェブ開発の世界だけでなく、ゲームや映像表現の分野で働く方々からも評価していただけたことが、とても嬉しかったのを覚えています。
今回のスクールでも、WebGL だけでなく、様々なシーンで利用することができる「シェーダや GLSL」に特に焦点を絞っています。WebGL を使う都合上、若干フロントエンド寄りな内容が多くなってしまいがちですが、他のプラットフォームにも応用が利くような幅広い内容を扱うことを目指してカリキュラムを組んでいます。
GLSL スクールの本講義カリキュラム
今回のスクールも主催者である杉本 雅広(すぎもとまさひろ)が責任を持って基本となる本講義を担当します。
- 杉本 雅広(本講義を担当)
- @h_doxas | Twitter
- WebGL 開発支援サイト wgld.org 運営
- WebGL スクールや勉強会の主催
本講義では、あまり極端な変化球のような内容ばかりにならないように、むしろ基本を重視した構成で講義を進めていきます。何事もまずは基本が大切ですので、しっかりと基礎の部分を固めることができるように、シェーダが動作する仕組みの部分からじっくりと取り組んでいきます。
もちろん、それらの基礎知識があることによって初めてトライすることが可能になる、応用技術や高度なテクニックというのも世の中にはたくさんあります。そういった応用ワザについても、本講義はもちろんのこと、後述するプラスワン講義などで体験できるように工夫して内容を吟味していますので、楽しみにしていただければと思います。
今回も豪華講師陣によるプラスワン講義を開催!
プラスワン講義は、ちょっとした課外授業のような気軽な雰囲気で、広く様々な分野の方々から講義をしていただく特別授業です。こちらは本講義のあと、1 時間程度を目安に、シェーダや 3DCG 熟練者の講師の方から他ではちょっとお目にかかれないようなコアな講義を行ってもらうもの。
本講義では触れられることのないような応用技術や面白いテクニックについて外部講師が熱弁を振るいます。
以下、簡単ですがプラスワン講義の特別講師をご紹介します。
石井 翔「転ばぬ先の行列の基礎」
石井さんは、八歳のときからプログラミングを始め、高校生のときには DirectX を叩いていたという、驚きの若き才能あふれるプログラマ。
現在は Grimoire.js というウェブ向けの 3D フレームワークの開発を牽引。この開発プロジェクトは「独立行政法人情報処理推進機構の 2016 年度 未踏プロジェクト」にも採択されました。また、プロジェクト採択のみならず、未踏 2016 スーパークリエイタとしても認定され、まさに日本でも指折りの開発者としてその界隈では結構有名なので名前を聞いたことがあるという人も多いかもしれません。
様々なイベントに登壇しながら、ウェブや 3DCG の未来について語る姿を私も何度か拝見しているのですが、「現在」だけでなく「未来」を見据えて展開されるトークは、本当に良い意味で歳相応ではない、それ以上のものを感じさせてくれます。
今回のプラスワン講義では、彼の得意分野のひとつである数学の世界から特に「行列」をテーマに、入門者がつまづきやすいポイントを踏まえた講義を行ってくれる予定です。
佐々木 正樹「お手軽フラグメントシェーダー : 入門と実践」
佐々木さんは、年に一度行われている、日本で唯一のデモパーティ Tokyo Demo Fest のサブオーガナイザーを務めるプログラマ。つい先日行われた CEDEC でも、TDF 関係者のひとりとしてブースにいたんですが、もしかしたら会ってるひともいるかもしれませんね。
また、私が今年の 4 月に開催した「入門者向け GLSL Shader workshop in 仙台」では、来場者に驚きの GLSL ライブコーディングを披露。会場を沸かせました。
佐々木さんはシェーダによる表現を個人的にずっと研究されてきた方なので、その引き出しはかなり多彩かつ強力なものばかりです。最近では Vulkan や DirectX12 とかも触っているみたいで……本当にプロフェッショナルな技術を持った方だと思います。
プラスワン講義では、初学者でも使いやすいようなテクニックを中心に、一歩上行くシェーダ使いへの道を指南してくれます。
天城 孝義「VJ / Live Coding in GLSL」
天城さんは京都在住のフロントエンドエンジニアさん。株式会社はてな所属で、地元京都では Kyoto.js というイベントを主催したりもしています。
先日、「GLSL ライブコーディング用 Atom パッケージ - glsl-livecoder」を発表。さらに発表後も活発にアップデートされ続けていて、Twitter などを通じてその存在や活動をご存知の方も多いのではないでしょうか。
Atom がそのままライブコーディングや VJ 向けのソフトウェアになってしまうという驚きのパッケージを開発しながら、ご自身でもイベント等で積極的に GLSL について語ってらっしゃって、そのエネルギーには感心させられっぱなしです。
今回の講義でも、ご自身で開発された glsl-livecoder を利用して、GLSL で VJ を行うために必要となる知識やポイントをギュッと凝縮して講義してくれます。
シェーダとの向き合い方の可能性を感じてみよう
プラスワン講義は上記のように多彩な才能を持つスペシャリストが参戦します。
多くの初学者を苦しませてきた行列に関する基礎に始まり、コアなシェーダテクニックに、さらには VJ 指南まで……本当に豪華な顔ぶれになりました。
本講義はどうしても教科書的な、基本中の基本を押さえる内容が多くなりがちです。黙って黙々と座学するというのもそれはそれで必要なことですが、こういったプラスワン講義を通じて、受講者ひとりひとりが、自分なりの GLSL やシェーダとの付き合い方・向き合い方を見つけてもらえたら主催者としても嬉しいです。
ぜひ楽しみにしていてください。
スクール全五回スケジュール
本スクールは、2017 年の 10 月 28 日(土曜日)に第一回が開催となります。
講義は隔週土曜日で、二週間ごとに講義が一回という感じになりますが 最終回だけが年明けの開催 になりますのでご注意ください。
年末年始はお休みになります。
その代わりといってはなんですが、年が明けたあとの最終回は、それまでにスクールで得た知見を活かした受講者さんたちの作品発表会を行う予定です。詳細はまた講義の中であらためてアナウンスしますが、年末年始を含む制作期間を設けることで、じっくりとオリジナル作品に取り組んでもらうようなスケジュールとなっています。
日時 | 講義内容 | |
---|---|---|
第一回 | 10月28日(土) | GLSL やシェーダの基礎知識を手に入れよう |
第二回 | 11月11日(土) | 頂点シェーダの特性と使い方をマスターしよう |
第三回 | 11月25日(土) | フラグメントシェーダを使いこなした表現に挑戦しよう |
第四回 | 12月09日(土) | ハイレベルなシェーダテクニックの世界を知ろう |
第五回 | 01月20日(土) | 講義で得た知見を活かして制作に挑戦! GLSL 発表会 |
上記は、本講義の内容です。
簡単にですが、各回の概要を書いておきます。
第一回
第一回は一般にシェーダと呼ばれている概念の説明や、シェーダと GLSL の関係、さらにはシェーダがどのようにグラフィックスを描くことに関係しているのかなど、基本的な概念の部分からしっかりと講義を行います。
GLSL の基本的なお作法なども、この第一回でカバーしていきますので、第一回の講義を受講した直後から、自分のオリジナルシェーダを記述し始めることができるようになると思います。
第二回
第二回は主となるテーマが「頂点シェーダ」となります。
頂点シェーダに特有な部分、頂点シェーダだからこそできる処理など、シェーダの特性を活かしたテクニックについて学びます。
第三回
第三回は、頂点シェーダと対になるシェーダである「フラグメントシェーダ」が主役です。
非常に汎用性の高い特性を持っているフラグメントシェーダを、上手に使いこなすポイントを学習できます。
第四回
第四回は、これまでの講義内容を踏まえつつ、ひとつ上のレベルを目指す内容になります。
GPGPU やポストエフェクトなど、シェーダだからこそ実現可能なテクニックを重点的に扱っていきます。
GPGPU は若干難易度が高いので正直取り入れるか迷ったのですが……近年では深層学習(ディープラーニング)の分野にも WebGL と GLSL が使われていたりするので、せっかくなので基礎の部分をしっかりと理解できるような内容で、講義に含めてみようと思っています。
第五回
第五回は前述のとおり、受講者全員によるシェーダ作品の大発表会を開催します。
私もなんか作品作って出そうかな?
プラスワン講義
プラスワン講義は、第一回から第四回までの各回の、本講義終了後に別枠として行います。
担当講師 | 講義内容 | |
---|---|---|
第一回 | 杉本 雅広 | 開発環境・便利ツールの紹介と GLSL 入門ハンズオン |
第二回 | 石井 翔 | 転ばぬ先の行列の基礎 |
第三回 | 佐々木 正樹 | お手軽フラグメントシェーダー : 入門と実践 |
第四回 | 天城 孝義 | VJ / Live Coding in GLSL |
本講義のあと、各々の回ごとに講師をバトンタッチしながら行う感じですね。
ちなみに、今回のプラスワン講義のうち、第四回は特別にプラスワン講義を 2h に拡大した特別仕様! 本講義を担当する私と、プラスワン講義を担当する天城さんのダブル講師で行う予定です。
タイムスケジュールは原則、本講義のあと、プラスワン講義を行うスタイル。
適宜、休憩時間等を設けて進める形となります。
本講義 | プラスワン講義 |
---|---|
14:00 〜 16:45 | 17:00 〜 18:00 |
※第四回のみ本講義もプラスワン講義も 2h 程度の変則タイムスケジュールになります。
開催場所
スクールの開催場所は、昨年もお世話になりました コワーキングスペース茅場町 Co-Edo となります。
〒104-0033 東京都中央区新川1-3-4 PAビル5F
こちらのコワーキングスペースは、茅場町駅から徒歩数分で、非常にアクセスもよく会場の設備もしっかりしています。(Wi-Fi や各席に備えられた電源等を無償で利用できます)
大きめのプロジェクターを利用して講義しますので、ハンズオン形式でコードを見ながら講義する際も、受講者からしっかり視認性高くプレゼンテーションできるとてもよい会場です。
アクセスについては、以下のページに非常にわかりやすくまとまっています。参考にしてみてください。
受講料について
以下、受講料の一覧です。全て 内税表記 ですので、下記料金以外に余分な消費税等をいただくことはありません。
また、会場利用代金は受講料に含まれています ので、当日現地にて別途お支払いをいただくこともありませんのでご安心ください。
支払い形態 | 受講料 | 備考 |
---|---|---|
一般(一括) | 60,000 円 | 一括支払いで分割に比べて 15,000 円割引 |
一般(分割) | 75,000 円 | 分割回数や一回の支払額は相談して無理ない範囲で決めます |
学割(一括・分割) | 30,000 円 | 学割は単純に割引となる他、分割時も同額で大丈夫です。 |
※すべて内税、会場利用料金などを含みます
受講料は原則として前払いでお願いしていますが、これは単にいたずらや、事前連絡のない突然のキャンセル等を避けるためです。
たとえば一時的に収入が不安定な時期であるなど、なにかしらの事情がある場合はご相談いただければできるかぎり対応しますので、お気軽にご相談ください。個人運営のスクールなので、そのあたりは受講者さんの都合に合わせてできる限り調整します。
また、スクールの受講が確定するのは、申し込みいただいてから、折り返しこちらからご連絡を差し上げたあとになります。※これもいたずらなどの防止のためです。
お申し込みフォームから、必要事項をご入力いただき、お申し込みください。こちらから、遅くとも2~3日以内にはご連絡差し上げますのでそこで 確認が取れ次第スクールの受講が確定 となります。
特に、折り返しのご連絡を差し上げる都合上、メールアドレスの間違いにはご注意ください。また、3日以上経過してもこちらからのご連絡が届かない場合は、どこかでフィルタに掛かってしまったなど間違いが起こっている可能性もありますので、そういった場合は遠慮せず確認のご連絡をいただければと思います。
繰り返しになりますが フォームからの申し込み送信時点では受講が確定した状態ではありません ので、ご注意いただければと思います。
募集人数
今回のスクールでは、募集人数は 最大 40 名まで です。
こちらは、基本的には 完全先着順 となります。
お申し込みをいただいた日時をベースに、先着順で、順次参加が確定する形になります。
もし、支払いのことや講義内容のことで疑問や質問がある場合は、まずはお問い合わせください。一度申し込んだら最後、無理に取り立てるみたいなことは一切ありません。
できる限り多くの方に、有意義な体験を提供できたらという気持ちで運営しています。まずはお気軽にご相談いただければと思います。
お支払い方法とお申し込み
受講料のお支払いは、銀行振込でお願いしています。クレジットカード等での決済はお受けできませんのでご了承ください。
企業宛での請求書の発行や、領収証の発行等、必要に応じて対応できますのでお気軽にご相談ください。
お申し込みは、以下のフォームより、お願いします。
くれぐれも、入力間違いなどにご注意ください。
こちらから返信メールを送信させていただき、連絡が取れた方から受講が確定します。メールアドレスの記入にはご注意ください。
各自ご用意いただくもの
当スクールでは、機材の貸出等は一切行っておりません。
スクールの受講にあたり、Windows か Mac のノートパソコンをご自身でご用意いただく必要がありますので、その点はご注意ください。
また、サンプル等の配布するリソースについては Google Chrome での実行を前提に作成していますので、あらかじめ Chrome をインストールしておいていただければ、よりスムーズに受講が可能です。
お問い合わせ
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