ハイトマップを利用した擬似的な立体表現で人間味をリアルに表現! とあるドキュメンタリーのウェブサイト

doxas : 2019-12-18 13:55:43

モノクロのなかで浮かび上がる人々のディティール

今回ご紹介するのは、とあるドキュメンタリー作品のウェブサイトです。

販売されているのは恐らくドキュメンタリー作品の書籍なのかなと思いますが、その書籍に収録されている内容をウェブでも一部閲覧できるようにしたのが今回のサイトなんだろうと思います。

サイト全体がモノクロで仕上げてあるのですが、擬似的な立体表現を用いて、ドキュメンタリーの主役である人々の質感をリアルに表現しています。

リンク:

Zona Norte by 27 Films

詳細はよくわからないけど、移民がテーマなのかな?

お恥ずかしながら、私はブラジルという国の経済や社会についてあまりに知識がないので、もしかしたら少しちぐはぐなことを書いてしまってるかもしれないのですが……

今回のサイトでは、最終的に書籍を購入してもらうことが目的だと思います。その書籍のタイトルになっている Zona Norte というのはブラジルのある地域の名前で、サイト内にある情報やテキストを見る限りは移民などがテーマになってる書籍というか、ドキュメンタリー作品なのだと思います。

サイト内では、そんなブラジルに暮らしている人々の写真がナレーションと共に登場します。

サイト内では8人の登場人物がいて、それぞれに、印象的な写真とナレーションが用意されています。

これたぶんフランスのサイトだと思うのですが、英語で書かれている部分もあるので、フランス語がよくわからなくてもある程度は内容がわかる感じも……するようなしないような……

いずれにしても、英語の読解力が必要になっちゃいますけど……

8人いる登場人物のいずれかを選択すると、写真が大きく表示されます。

この顔写真のシーンでは、ハイトマップを利用した擬似的な立体表現が用いられています。

静止画ではわかりようもないのですが、マウスカーソルを動かしてやると、背景と、手前に映っている人物とで微妙にカーソルに対するインタラクションが異なっている(ズレる量が違う)ので、立体的に見えるという感じです。

また、トップページの部分から、各登場人物のシーンへと遷移する際のシームレスなシーン遷移など、なかなかスムーズで心地よいですね。

WebGL の使い方としては、どちらかというと落ち着いた感じの、派手すぎない演出になっていますが、実装としては非常に丁寧に作られている印象を受けました。

カーソルに連動した擬似的なハイトマップによる立体表現は、最近ではそれほど珍しいものではなくなってきていますけれども、今回のやつはなかなかハイトマップのほうもしっかり作ってあるようで、違和感はあまり強く感じないように思いました。

写真自体がすごく高解像度なものを使っているので、人々の持つ生活感というか、その人の「人生」みたいなものが感じられ、どこか心に迫ってくるようなサイトになっていると思いました。

気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Zona Norte by 27 Films

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