もし高層マンションで火災に遭遇したら!? ブラウザで体験できる避難チュートリアル escape plan
かなり本格的な作り
今回ご紹介するのは、Meta(旧 facebook)とアメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)が提供しているウェブコンテンツです。
Meta と FEMA という組み合わせだけでもう字面からして強そうですが、アメリカの省庁が公認ということは、これは公共事業の一環なのかもしれません。
英語での注意書きを見ると、火災といってもいろいろなケースがあるのでこのウェブコンテンツの内容だけを鵜呑みにしないように、といったことの他に、どうやら年齢制限として13歳以下は体験しないようにとの注意書きもあります。
ここは日本なのでどの程度それらの規約に沿うべきなのか判断に迷いますが、公式がそのように謳っていますのでそこは素直に従いつつ、閲覧される際は注意してください。
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かなりリアルな雰囲気なのでその点も注意
先程年齢制限が規約に書かれているということに言及しましたが、もしかすると精神的なショックを受ける可能性があるとか、そういうことも含まれての注意書きなのかもしれません。
そのくらい、本物感があるというか、没入感のあるコンテンツになっています。
もし、火災などの精神的なトラウマがある方が体験するとショックが大きすぎることもあるかもしれないので、そのあたりもちょっと注意ですね。
タイトル画面でそのあたりしっかりアナウンスされるので、作りとしてはかなり手抜かりなく作られている感じがします。
この上の画像はタイトル画面のイントロ演出をキャプチャしたものですが、火災をテーマにしているサイトであることが、タイトル画面でもすでにかなりしっかりと演出されています。
煙っぽい質感や、紙が炎で燃えているかのようなエフェクトはだいぶ凝っていますね。
コンテンツの中身としてはファーストパーソンビュー(一人称視点)で、基本的にはクリックと、ドラッグ操作による視線移動によって体験が進んでいきます。
インターフェースのデザインもかなりしっかりしていて、適切にナビゲーションされる様子は UI/UX の勉強という意味でも参考になりそうです。
コンテンツが進んでいくと、実際に火災現場から避難する(逃げる)という体験が始まります。
ここからは画面上部にタイムリミットなども表示されるため、精神が弱っているときにこれを体験すると結構ダメージを受けそうな感じの内容です。
火の粉が飛ぶ室内の様子、炎が燃え広がろうとしている描写など、実際に体験してみるとたしかに若年層には向かないコンテンツかもしれないなと感じます。
正しい行動を行うと、逃げるための猶予時間が伸びますし、間違った行動をしてしまうと逆に猶予時間が減ってしまいます。焦らず、落ち着いて行動することが求められる感じがこれまためちゃくちゃリアルです。
これ、Meta が監修しているのはもしかすると Meta Quest などを使うと WebXR コンテンツとして体験できるようになっているから、なのかもしれませんね。
私は残念ながら XR モードで体験することはできていないのですが、これ VR コンテンツとして体験すると恐怖や焦りが倍増しそうです。
CG としての完成度の高さ、またインターフェースやユーザーに対するナビゲーションの巧みさなど、ある種ウェブのコンテンツの枠組みを超えた体験を与えてくれる非常にレベルの高い実装だと思いました。
体験には精神的ショックを伴う可能性があるなと感じるので、その点は各自十分にご注意いただいた上で、体験してみていただければと思います。
気になる方はチェックしてみてください。