二次元で流体を再現するデモンストレーション! 他にも物理シミュレーションのデモが多数
GPU を用いた高速演算で流体を再現!
WebGL はエンターテイメントの分野で非常に大きな注目を集めるテクノロジーです。
しかし一方で、高速に演算処理を行うことができる GPU を用いた技術として、アカデミックな分野でも活躍が期待されています。
今回は見た目の派手さはありませんが、非常におもしろい流体力学に則ったデモをご紹介します。
滑らかに動く様子はまさに流体
デモは二次元のスクリーン上に、赤と青のインクのようなものが置かれたところから始まります。
デモがスタートすると、徐々に赤と青が混ざり合っていくのですが、この様子が本当に見事です。
デモページの下のほうには、具体的な計算方法や概念が丁寧に解説されており、全編英語ですが数式なども引用されているので参考にできるのではないでしょうか。
言い方は少しおかしいですが、こういった「真面目な物理」を追求するのは専門知識なしではそう簡単ではありません。
どうしても、3D 界隈ではそれっぽく見えればいいという慣習もありますしね。
レイトレーシングのような、厳密な物理演算に則った 3D シーンの再現を行う分野はまた話が違ってきますが、時にはこうして真面目な物理について勉強してみることも、スキルアップにつながると思います。
サイトには他にも多数のデモが用意されている
このサイトは全体的にデザインは簡素というか、ほとんどスタイルもあたっていませんが、その代わり内容は濃いめです。
二次元の流体を再現する今回のデモ以外にも、たくさんのデモが公開されています。
これらをそのままゲームや WebGL のデモに生かすのはなかなか難しいかもしれませんが、インスピレーションを得られるきっかけになることも多いはず。
たまにはこういったストイックな内容を勉強してみるというのもいいと思います。