またやってくれたなコンチクショウ! ポルシェ 911 の プロモサイトが完成度高すぎてやばい!
ローエンドマシン? 知らんな
今回ご紹介するのは、以前もとんでもないプロモーションサイトを引っさげ登場し、私の度肝を抜いた自動車メーカー、ポルシェの新車プロモーションサイトです。
相変わらず、要求されるマシンスペックが尋常でない!
しかしそのぶん、クオリティも半端ではない!
こういう、なんていうか後ろ振り向かなくてもいいんだ! 前だけ見てろ! っていう感じのサイトを惜しげも無く作ってくるところが、なんというか……ポルシェっぽいです。
胃もたれしそうなほど重厚なサイト
はじめに断っておくと、そこそこのマシンスペックを要求されるサイトになっており、ノートパソコンならグラボを積んだもの、デスクトップでも数年前のマシンやオンボードマシンだとちょっと苦しいと思います。
しかし、その代わりにレンダリングやインターフェース、どこを見ても隅々まで抜かりがありません。サイト全体のコンテンツのボリューム感も半端ではなく、ポルシェ 911 という車種に掛ける思いのようなものが伝わってくるかのようです。
カブリオレなどのスタイルを選択することができるデザインフェーズ。
デザインフェーズでは、広い空間の中に、幾何学的なモデルと一緒にポルシェの姿が映しだされます。
この背景の幾何学形状モデルのほか、ポルシェ本体のタイプを変更したり、ボディカラーを変更したり、ホイールを変更したり、いろいろと手を加えることができるようになっています。
もうこの最初のデザインフェーズだけで、お腹がいっぱいになりそうなほど、しっかり作られています。しかしこれは、ほんの入口です……
もちろん視点変更はドラッグ操作などで簡単に行なえます。
今回のサイトには、車のデザインなどの外観だけでなく、そのボディに積まれた駆動系や足回り、さらにはインテリアまで含めてかなり大量のデータが使われています。
そのどれもが高解像度のテクスチャや、美しいシェーダによるエフェクトを惜しげも無く使っています。
私の使っている Windows ノートは、そこまでハイエンドなモデルというわけではありませんが、一応 GTX 870 M を積んでいます。そのノート PC の Chrome が一度落ちました。
びっくりしました……
エンジンのフェーズや、足回りのフェーズでも、例えばエンジンの回転数を上げてそのパフォーマンスやエンジン音を確かめることができたり、あるいはそれぞれのパーツの特徴や優れた点などを事細かく見ることができたり、とにかく言葉でひとつひとつ説明しきれないほど、様々なコンテンツが盛り込まれています。
全体を通して、シーンの床面に写り込んだ風景の様子や、半透明のフォルムをうまく活かしたレンダリングなど、とてもかっこいい描画スタイルが多いですね。
インテリアフェーズなどは、ちょっと大げさな表現になっていますが、本当に車内の様子を手に取るように把握できそうなほど、とても高精細な映像として描画されます。
かっこいいですね。
個人的には、実はあんまりポルシェ好きじゃないんですが、ここまでされちゃうと変な笑いが自然と出てしまい、完全に怪しい人になってました。
なんというか、売るためにこのサイトでプロモーションしているというより、なんか誇りとか、意地とか、そういうものを感じますね。このサイトは。
さらには、ナイトモードを見ることができるフェーズもあります。こちらは、ハンドル操作を擬似的に再現するインターフェースが登場し、まるで夜道を走っているかのような、不思議な風景が描画されます。
本物の林道やガードレールなどを使うのではなく、全体を通じて利用している幾何学形状のモデルをうまく使って、こうして夜道まで再現してしまうとは、なかなか一貫性があっていいなと思いました。
かなりハイエンドマシン向けのサイトですが、しかし WebGL でもここまでやれるんだなと、思わず感心させられてしまう仕上がりであることは確かです。ここまでくると、単なるプロモーションを超えた、別のなにかであるとすら、感じました。
日本ではまだこのレベルのプロモーションは行われているのを見たことがありませんが、いずれはこの波がやってくるのでしょうか。
置いていかれないように、しっかり基礎を磨いておかなくてはと個人的には思わされた、そんなサイトになりました。
ぜひ、ご覧になってみてください。