ノイズやブラーを効果的に利用したアルメニアのデジタルクリエイティブスタジオのウェブサイト!
東ヨーロッパにあるアルメニア共和国
今回ご紹介するのは、ちょっとめずらしい国から発信されている WebGL コンテンツです。
今回のサイトはデジタルクリエイティブスタジオを謳う Pixudio という組織(グループかな?)のウェブサイトで、サイトに書かれている住所を見るとアルメニアという国から発信されているようです。
アルメニアというとあまり日本人には馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパの東方に位置する国です。彼らの住所はエレバンとなっているので、アルメニアの首都で活動しているグループのようです。
ポストエフェクトも活用した WebGL 実装
今回のサイトはポートフォリオサイトのようなものだと思うのですが、サイトを見る限りは、彼らはもしかすると二人だけで活動しているグループのような企業なのかもしれません。
ウェブサイトの右上のところにあるアイコンをクリックすると、彼らの手がけたサイトを見ることができるのですが、アニメーションをうまく活用したなかなかかっこいいサイトを多く作っているみたいです。
今回紹介するサイトでは一転 WebGL を全面に押し出した構成。
こちらはちょっとやっていることの割には重い感じもするのですが、演出には凝ったところがたくさん見受けられます。
ノイズやブラーなどをリッチに使ったサイトになっていて、カーソルの動きに合わせたインタラクションも仕込まれていますね。
いかにも three.js っぽい感じ……ではありますが、WebGL を利用していない部分にも様々なこだわりが感じられます。
スクロールに連動して変化するシーン遷移や、画面の左側に置かれている階層を表しているインフォメーション(こういうのなんて呼べばいいのかわからん……)など、WebGL 以外の部分もしっかりと作りこまれている印象を受けました。
ドット絵で表現された彼ら自身を模したと思われるイラストがサイト内には登場するのですが……
うーん、女の子と男の子、なんですかね。
3DCG とちょっとミスマッチな感じもする粗いドット絵が、なんとも言えない雰囲気を作っていますよね。
とてもセンスのあるふたりなのでしょうね。
アルメニアという国は、完全に私の主観で申し訳ないのですが、どちらかというと世界史の教科書なんかで目にすることが多いような、遠い国です。
それでもこうしてウェブを通じて、そんな遠い国の誰かが作った WebGL 作品を見ることができるのって、なんか当たり前のようですごいことだなあと意味もなく考えてしまいました。
WebGL のようなオープンで誰にでも利用できるプラットフォームがあり、それをきっかけにこうして私は毎日何かを調べたり感じたりしています。もちろん彼らはそんなこと考えてこのサイトを作ったわけではないのでしょうけれど、なんだか勝手にそんな感慨にふけるきっかけになったサイトでした。
three.js を使ったウェブサイトとしては、なかなか凝った作りだと思います。ぜひチェックしてみてください。