本格的なビジネスユースにも耐えるクラウドベースの景観 3D データ管理サービス CloudCities

doxas : 2017-01-16 13:47:06

モバイル向けの機能なども備える本格派

今回ご紹介するのは、WebGL のビジネスユースの事例です。

CloudCities という、名前からどんなサービスなのか想像できそうな感じのウェブサービスで、オンラインで街の景観や地図、建物などの 3D データをシェアしたり、あるいはエディットしたりといったことができるサービスです。

既にいくつかのカスタマがおり収益化もできていると思われますが、内容から見ても、たぶん個人で利用するものというよりは企業で使われるものみたいですね。

たまにはこういった硬派なツールも、ご紹介しようと思います。

CAD のデータや FBX のインポート、VR モードにも対応

CloudCities のウェブサイトは比較的シンプルな作りになっていますが、サービスの詳細な情報や、ギャラリーページなども備え、情報量は結構多いですね。

トップページには、サイトに訪れた人がびっくりしてしまわない程度の、軽量な WebGL デモが動いています。

かなり簡素なデータを表示しているのは、様々な環境のユーザーが閲覧することを踏まえてのことなのだと思いますが、クオリティという意味ではちょっと低めのモデルが出てきます。

実際には、ギャラリーページに掲載されているものを見ると、かなりデータ量の大きなものや、テクスチャなどを豊富に使っているものもあるようです。

実際に、キャプチャ画像からいかにも重そうなやつを表示してみたりしたのですが、確かにこれをいきなりトップページで表示しちゃ駄目だろと思うような、かなり大きなデータを扱っているものもありますね。

下のキャプチャ画像がそのときの様子なのですが、さすがにロード時間がかなり掛かりました。

ただその分、かなり精細な街の景観が再現されており、大量のビルなどの建築物が並んでいる様子はなかなか壮観です。

また、CAD のデータを読み込めるとあって、建物の内部構造を表示するものなんかもありますね。

このサービス自体は単にモデルを描画して見せるだけでなく、エディタ機能なども備えるかなり本格的なものです。

サイト内のサービスの機能詳細ページなんかを見てみると、レイヤ機能や地図のインポートなどの他にも、なんとモバイル端末で VR モードで閲覧することにも対応しているみたいですね。

ライトの当たり方をカスタムしたり、様々な情報を埋め込んだり、とにかく地図や景観などを表現するための豊富な機能が揃っているところはすごいなと単純に感心させられました。

ビューアの部分も、ロードがかなり長くなるものであっても、ロードしながら、表示されている部分については常にインタラクティブな操作が行えるため、比較的ストレス無く閲覧ができるように工夫されていますね。

ロード途中でもマウスなどで操作が行える。

WebGL の用途というと、真っ先に派手なデモや広告などの見た目にも目立つコンテンツばかりが思い浮かんでしまいがちです。

しかし実際には、WebGL を用いることで、ウェブブラウザひとつで簡単に複数地点で情報を共有したり、あるいはブラウザからデータを編集したりといった、リアルタイム性の高い取り組みがいろいろ行えるという側面もあり、このような WebGL のメリットは今回紹介したようなサービスでこそ活かせるものでもあります。

様々な用途に利用されている WebGL の、ある意味では、これも正当的な使い方だと思います。

あまりカッコよさやエンターテイメント性はありませんが、使い方次第で WebGL が様々な可能性を生むことを感じられるサイトだと思います。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

CloudCities

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