デジタルな elixir が手に入る? 不思議で魅惑的な A-Frame 製の WebVR 対応コンテンツ
何とも言えない不思議な空間
今回ご紹介するのは、とても不思議なウェブサイトで、なんとデジタルデータを販売しているという奇妙なコンテンツです。
ほとんど直訳した意味でしか理解できないので、微妙な英文のニュアンスが読み取れるならもっと違った解釈ができるかもしれないですが、普通にこのサイトに書かれている説明を読む限り、このコンテンツで販売されているデジタルデータを誰かが購入すると、それはサイト上から本当の品物のように無くなってしまい、他の人が見ることはできなくなってしまうようです。
この記事の執筆時点では、まだ全ての部屋にオブジェクトが残されていましたが……
いつかは誰かが購入するのでしょうか……
期間限定……になるかもしれないデジタルデータ
さて、今回のサイトで販売されているのは、デジタルデータで作られている「elixir」です。
ファイナルファンタジーシリーズなどでおなじみの、いわゆるエリクサーですね。
つまり、神秘的な万能薬であるエリクサーを模したデジタルデータが、神妙なシーンに配置されてまるでショールームのように並べられているサイト、という風に言えるかなと思います。
コンテンツそのものは A-Frame で作られているようで、WebVR に対応しています。PC で閲覧する場合、普通に WebGL のコンテンツとしても見ることができますので、マウス等で視線を操作しながら、この不思議なエリクサーの置かれた空間を歩き回ることができます。
ロビーのような、複数の部屋への入り口が設けられた空間が、最初にユーザーが目にする場所です。
この中央のロビーから、全部で五つの部屋へ移動することができるようになっていて、それぞれの部屋には、ひとつずつエリクサーが置かれています。
それぞれの部屋は、いずれもコンセプトに則った作りやデザイン、あるいは色彩になっており、まったく異なるコンセプトの部屋の作りになっています。
柔らかい色をしている部屋もあれば、結構どぎつい色合いの部屋もありますね。
そして、部屋のなかにいるときも、中央ロビーにいるときもそうなのですが、VR コンテンツなので、当然のごとく全方位を自由に眺めることができるようになっています。
また、それとは別に、アローキーや WASD キーなどを使って歩き回ることができるようになっていて、体の位置の移動と視点の向きの移動が、それぞれ別々の操作によって変化する感じになっています。
歩いて移動したい場合はキーの入力で、視点を動かしたいときは、マウスなどを使えばいいわけですね。
VR 系のデバイスで閲覧しているのであれば、視点を動かしてやれば、それに連動してシーンもきちんと動きます。
そして、上の画像のように、各部屋にはそれぞれ独自のエリクサーが祀られるようにして置かれています。
デザインはもちろんのこと、込められているメッセージにも、それぞれ独特のものがあるようですね。
そして、これらを誰かが購入したが最後、他の人はそれを見ることができなくなってしまう、と説明されています。これ一体どこまで本気で言っているのかわからないのですが、3D のモデルデータを持つことができる権利なのか、それとも別の付加価値がなにかついてくるのか……
ちょっと今回のサイトをみただけだと私にはよくわからなかったです(笑)
購入希望者はメールアドレスなどを運営に送信することができ、そこから交渉が始まるみたいです。
うーん、謎だ……
全体的に、各部屋で描画される独特な世界観も含めて、なかなかセンスよくまとまっている印象のこのサイト。
A-Frame を利用することで VR モードにも広く対応しているので、PC での閲覧だけでなくモバイル端末での閲覧もできると思います。モバイル版の場合は、どうやら画面をタップしてホールドしておくと、それで前進できるみたいですね。
今回のサイトの意図がどんなところにあるのか……私の拙い英語力ではよくわからないところも多かったのですが、少なくとも、描画される風景は WebGL で作られているものとしてはよくできています。
恐らくですが、あまりポストエフェクトなどは使われていないので、それほどスペックの高くないマシンでもスムーズに閲覧できると思います。
今回のサイトのような、VR 対応のコンテンツが今後はどんどん増えていくのでしょうね。
非常に奇抜で、魅惑的な雰囲気に溢れたサイトです。
ぜひチェックしてみてください。