電子回路図をクラウドに保存したりシェアしたりできる WebGL 製のウェブサービス Eyrie

doxas : 2017-05-09 14:23:27

非常に細かなところまでしっかり確認できる

今回ご紹介するのは、ちょっと珍しい電子回路の回路図をクラウドで管理できるウェブサービスです。

基本的には無料で利用できるサービスのようですが、サービスのトップページからは特にデモなどへのリンクは用意されていないのですが、モバイルアプリ版などもリリースされているかなりしっかりとしたサービスです。

WebGL を利用することで、マルチプラットフォームへの対応を実現しているようで PC やスマートフォン、タブレット等でデータを共有できるようですね。

拡大してもくっきりと描画できる

今回のウェブサービスは、先ほども書いたようにトップページにはテスト閲覧用のデモなどが掲載されていないので、今回はたまたま見つけた、サービス上に投稿されたデータを元にキャプチャ画像を撮ってみました。

サービスそのものは、マルチプラットフォーム対応を結構強く謳っている感じで、ネイティブアプリとしてではなく、あくまでもブラウザ上で動作するアプリケーションとして設計されています。

任意のデータを読み込みプレビューしたり、あるいはクラウド経由で共有することができたりと、回路図のようなデータを頻繁に扱う人にとってはかなり便利そうですね。

PC 版では、マウスカーソルの位置がそのままポインティングデバイスの役割を担っているので、カーソルを移動させると、カーソルが乗っかっている箇所の回路などが黄色いラインなどで可視化されるようになっています。

モバイル版のほうでは、カーソルの代わりに、専用のスコープのようなレイヤーが現れ、これを指で自由に移動させ、ポインティングを行うようです。

描画は全て WebGL のポリゴンによって描かれており、一般的な画像ファイルのように、ピクセルの集合として描かれるわけではありません。

ですからホイール操作等でいくら拡大しても、非常に美しいエッジを維持した外見で描画されます。

画面の左側にある部品等のリストからは、個別に描画されるかどうかのフラグをオン・オフできますので、一見するとちょっと隠れていて見えにくいようなところでも、いくつかのフラグを切り替えてやればしっかりと見ることができます。

私が今回たまたま見つけたものは Arduino の基盤のデータでしたが、ご覧のとおり可視化されたビューは非常にキレイです。

マウスカーソルに対する反応も非常に良く、レスポンスは良好です。

私はあまり回路図には詳しくないですが、これだけキレイに描画されるのであればビューアとしてはかなり使いやすいのではないでしょうか。

回路図などのプレビューに WebGL が使われているケースは、これまでにもいくつか見たことがあります。

そのなかでも、今回のものは見た目がかなり美しく仕上がっていてすごいですね。

動作が軽快であることもそうですが、ポインティングデバイス下のパーツのハイライト機能と、それに応じて表示される情報の量もかなり詳細なところまで見ることができすごいなと感心しました。

電子機器や、ハードウェア系の知識がないとどう活用したものか想像しにくいかと思いますが、クラウド経由で気軽に回路図をシェアできるという機能は一定の需要がありそうに思います。

今回のツールがどの程度利用されているのかわからないのですが、基本的には無料で利用できるようですので、気になる方は、お手元のデータの可視化などに利用してみてはいかがでしょうか。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Eyrie - Arduino Mega2560

Eyrie

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