いわゆる心理テストのような質問に答えることで独自の世界をビジュアライズする Thymia が面白い

doxas : 2017-10-10 12:58:07

様々な質問に答えるだけの簡単操作

今回ご紹介するのは、フランスにある Gobelins の学生さんたちが作ったという WebGL 作品です。

Gobelins はことあるごとに当サイトでも紹介していますが、その大半はかっこよくセンスのいいデザインなどに着目して紹介している場合が多いです。今回の作品は「気分を可視化する」という面白い試みの作品となっていて、単にビジュアルだけにこだわった作品というわけではありません。

心理テストのような、気分や考え方に関する質問に答えていく形式のコンテンツとなっており、全ての選択が完了すると、そのときの気分が可視化されて 3D で表示されます。

シェアされた他人の診断結果を閲覧することも可能

今回のサイトは、それを行っている人の性格や気分を可視化してしまおうというテーマの作品なので、その時々によって結果が変わったりする場合もあると思います。

私は何度かやってみたのですが、大きな括りでのカテゴライズはほとんど同じになる場合が多かったです。

しかし、最終的に「そのときの気分」が可視化されたオブジェクトの形状は様々だったので、単に質問にどのように答えたのかということ以外にも、細かな係数などが内部的に利用されていることが予想できます。

そのあたりにも注目しつつ、実際に体験してみるというのがいいのではないでしょうか。

サイトのロードが完了するとまずイントロがあり、その後で質問が表示されますので、自分の素直な気持ちや気分を選んでいきましょう。

ご覧のとおり、質問にはスライダーなどを使った回答を行っていくスタイルになっています。

単純な白か黒かという二択ではなく、どちらに寄った状態なのかということを細かくスライダーの位置を調整して表現することができます。

これにより、アルゴリズムに複雑な数値の組み合わせを導入できるようになっているのでしょうね。

質問が全て終わると、そのときの気分の可視化と題して 3D オブジェクトが表示されるようになっています。その形状が非常に複雑で無数のパターンに別れているのは、先程触れたような、スライダー等を用いた回答形式だからこそなのだと思います。

一応、大分類に則したキーワードが背景に表示される形ですが、ほんとにプロシージャル生成のオブジェクトの形状が無数にあって、面白いです。

全ての質問が終わり、オブジェクトが表示されているシーン画面の端のほうを見てみると「WORLD MOODS」と書かれたボタンがあるはずです。

このボタンを押すと、シェアされた第三者の診断結果を見ることができるのですが……

これがなかなか圧巻です。

今回のコンテンツがかなり豊富なパターンと色彩、形状を持つことがわかるでしょう。

アイコンをクリックすれば、実際にその様子を 3D で再現させ、インタラクティブに見ることもできます。

今回のコンテンツは、一応体裁としては Thymia という AI のような存在がいて、彼女が人々の気分を可視化している、ということになっています。

実際には AI と呼べるほどの複雑なアルゴリズムがあるようには感じられないのですが、雰囲気はとてもいい感じにまとまっています。

個人的には、他人の結果を見ることができるシェアページを見て初めて感じたのですが、これだけ豊富なパターンを自動生成できるというのには本当に驚きました。なかなかこれだけ見事なプロシージャルモデル生成は見かけない気がします。

ちょっとした心理テスト感覚で楽しめますが、同時にビジュアルを眺めることでも楽しめる、そんなコンテンツだと思います。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Thymia | Discover your mood

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