XML ベースで 3D のシーンを構成できるシーンビルダーなどを開発中のバーチャルプラットフォーム Decentraland
豊富なドキュメントやチュートリアルも
今回ご紹介するのは、Decentraland というかなり規模の大きなコンテンツプラットフォームのウェブサービスです。
といっても、今の段階でどのようにビジネスとして展開されているのか、いまひとつわからないところもありますね……
ただ、個人が趣味でやっているようなレベルとは完全に異なっていて、かなり大規模なサービスを目指して作られているもののようです。
リリースに向けての進捗度合いはなかなか外からは見えない部分もありますが、すくなくともウェブサイトで描画されているシーンはとっても雰囲気があって素晴らしいです。
今回はそのあたりを中心に紹介します。
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こちらのサービス、ざっとサイトを眺めて概要を調べてみると、ブロックチェーンや、バーチャルリアリティなどの、いかにも流行している技術に関する言及があったりして、少なくともサイトから感じられる本気度はすごいですね。(まあ逆にそれが胡散臭くもあるがw)
サービスの軸は、恐らく「電脳空間」とでも言いましょうか、バーチャルな仮想現実の広大な世界が用意され、そのプラットフォーム上でコミュニティを作ったり、自らがクリエイトしたデジタルデータの売買などが行えるようにするものなのかなと思います。
このバーチャル空間では、現実世界の住所などと同じように一意のアドレスが割り振られており、Decentraland という広大なバーチャル空間のなかでゲームをしたりしながらコミュニケーションが取れるようになるみたいです。セカンドライフ的な感じかな?
今回のサイトでは、そんな仮想現実のプラットフォームがどんな雰囲気になるのかを想像できるような、非常に美しい WebGL のシーンを見ることができます。
一見するとイラスト風ですが、それはマテリアルがそうだというだけで、きちんと立体的に描画されているジオメトリが存在しています。
遠景のほうはスカイボックスかなにかだと思いますが、全体の質感が統一されているので、ほとんど違和感がありません。
風に揺れる赤い草の動きとかも自然ですし、シーンビルダーを使ってこのクラスのシーン(箱庭的な空間)が簡単に作れるのだとしたら、そこそこ有用そうな雰囲気もあります。
このシーンはスクロール操作していくとカメラが動いて徐々に視界が変化します。
ある程度スクロールすると建造物のようなところに入るのですが、ロボットのキャラクターがいたり、炎が空中で燃えていたり、なかなかわくわくするような綺麗なグラフィックスが見られます。
こういう部屋とか庭とかをシーンビルダーで設計して、土地を購入して配置する、みたいな感じなんですかねえ。
いやしかしシーンビルダー自体がまだアクセスできなくて、ブログなんかを見ると一部スクリーンショットなんかもあるのですが、微妙にまだよくわかりません。
ただグラフィックスの雰囲気は、最近のゲームっぽい感じで、ステキですね。
現在では、この Decentraland 自体がまだベータという感じで、シーンビルダーにアクセスしようにも、いまはまだリリースを待つという状況みたいです。
GitHub なんかでコードも公開されていて、どうやら TypeScript と React で、XML や JavaScript を使ってシーンを構築・操作できるものになるようで、いかにもすごそうです。
ブログなどもかなり頻繁に更新されていますし、まさにいま開発中というところなのでしょう。
過度に期待するのもあれですが、ちょっと気になる感じではありますね……
個人的には継続してウォッチしていこうと思います。
とにかくトップページの three.js を利用したレンダリングがとても美しいので、それだけでも見る価値があると思います。
ぜひチェックしてみてください。