インタラクティブにアバターが変化するような表現が面白い AI model INC. のウェブサイト
いままさに注目が集まる AI 事業
今回ご紹介するのは、日本の企業で AI を活用した事業を展開している AI model INC. のウェブサイトです。
こちらの企業、いわゆるアパレル業界向けに特化したビジネスモデルになっており、ファッションモデルを AI のちからで生成してしまおうという内容です。
各種人件費をはじめとする商材の撮影のためのコストを押さえつつ、品質はよりよいものを得られるという謳い文句なのですが、実際に生成された画像(写真)を見てみるとクオリティがすごく高くて、いろいろ可能性のある事業だなと感じます。
リンク:
AI model(AIモデル) -- AIで生成したファッションモデルでアパレル企業のDXを支援
WebGL でマスクするような表現が見事
今回のサイトでは、WebGL を使っている部分は大きく2つあります。
1つが、サイトの冒頭に配置されている人物の顔が表示されるキービジュアルの部分なのですが、ここがすごく印象的に仕上がっていますね。
AI を使って様々なバリエーションを同時に複数生成できる、というのがサービスの特徴でもあるため、それを WebGL を使ったマスク処理で上手に表現しています。
スクリーンショットでいうとちょうど右側に配置されている女性の顔写真(実際には CG なのかな)の部分なんかがわかりやすいと思うのですが、まったく異なる瞳の色や肌の色など、AI だからこそ可能な柔軟な表現を WebGL のデモを通じて感じることができます。
瞳や肌の色だけでなく、髪型や服装など、アパレル関係の商材や写真素材に必要となる様々な要素に対して AI で生成されることの利点が生かされる形なんだと思います。
実際、サイト内にもそれらの事例がいくつも掲載されているのですが、本当にバリエーション豊かな表現に驚かされます。
これは今後、すごく需要が伸びそうというか下手をすると数年後にはこういった AI で生成されたファッションモデルの商材が当たり前になっちゃうみたいなことも普通にありそうだなと、思わず感じずにはいられないものがありますね。
冒頭部分以外にも、もう一箇所 WebGL を利用している部分がサイトの中盤あたりに出てきます。
こちらは写真のシルエットが微妙に波打ったような感じに変形するというものなのですが、スクロール操作に連動して形が変化する表現は見た目にも面白く、いいアクセントになっています。
背景というか、後ろに置かれている画像自体は変わっていないのに、シルエットの形状変化演出があるおかげで、おもわずその場所を見つめ続けてしまうような不思議な感覚がありますね。
AI というと、本当に最近では巷で話題と言いますか……
画像を生成する AI のクオリティがどんどん向上していて、その進化には普通に驚かされますし、とにかくインパクトがありますよね。
今回のケースだと、単純な画像生成の AI 技術とはちょっと違う方向性ですが、出来上がってきた画像はほとんど写真のようなクオリティですし、将来的にはパーソナライズ化された広告で A さんと B さんでは服装は同じなのに人物の部分だけ属性がまったく違った画像が表示されている、みたいな世界もあったりするのかもしれないですよね。
WebGL を使って先鋭的なプロジェクトの要旨を上手に表現した事例だと思います。
ぜひチェックしてみてください。