3D シーンを活用したアート作品の掲載方法が斬新かつ大胆! David Lee さんのポートフォリオサイト
おもしろい仕掛けがたくさん
今回ご紹介するのは、アーティストとして活動されている David Lee さんのポートフォリオサイトです。
WebGL 界隈だと開発者の David Li さんが非常に有名ですが、こちらはまったく別人の、主に絵画を制作されているアーティストさんのポートフォリオサイトとなっています。
3D で構築された部屋のような空間に、氏が手掛けた作品がうまく盛り込まれています。その様々な見せ方はアイデアとしてすごく興味深いものになっています。
リンク:
オブジェクトをクリックすると起こる変化
今回のサイトでは、アート作品として絵画が販売されている他、3D シーンを彩る演出要素としてもアート作品が大きな役割を与えられています。
サイトを開いた直後に表示される場面では大きく絵画作品がクローズアップされ、サイトの閲覧者は壁に掛けられた絵画作品の目の前に立っているかのような、そんな錯覚さえ覚えるのではないかと感じる迫力があります。
シンプルなんですが、力強い、そんな印象を受けます。
ご覧のように、3D シーンに落ちる影などがそのまま絵画作品に対しても反映されるので、空間のなかに実際に入っているかのような、独特な没入感が演出されているように感じます。
絵画の部分をクリックすると作品を切り替えることができたりしますが、そのあたりはカーソル位置に表示されるアイコンの形状が変わるなどしてナビゲーションされるので、そこまで操作に迷うことはないと思います。
スクロール操作を行うことでカメラが自動的に動き、部屋を俯瞰して見ているような感じで視点が変化したりもします。
また、3D シーン内のオブジェクトには、カーソルを重ねるとぼんやりとエッジ部分が光ったように演出されるものがあります。
実はその状態でオブジェクトをそのままクリックすると、そこに絵画作品の模様がパッと反映されて貼り付けられます。
最初はシンプルなモノクロのシーンだった世界が、クリックするたびに色鮮やかに変化していく様子はなんとも言えない体験で、この体験もどこかアートっぽい雰囲気を感じる仕上がりになっています。
スクロール操作を行った際の RGB シフトの演出や、ダークモードに切り替えられるようになっている機能などもあり、かなりこだわってビジュアルが作り込まれています。
アーティストの方のポートフォリオサイトって、どこか抽象的というか、なかなか一般には理解できないような表現や仕掛けがされているケースもあるのではないかと思います。
これは批判的な意味で書いてるわけではなく、単純に素人にはよくわからないな~ という感想で終わってしまうことって実際結構よくあると思うんですよね。
その点、今回のサイトはもちろん人それぞれ感じ方に個人差はあるかもしれませんが、あまり奇をてらったような表現に終始することもなく、非常に魅力的に作品を掲載していて、スッとその世界観に入っていけるのではないかなと思います。
CG としての完成度、ウェブサイトとしての機能性やデザインも非常に高い次元でまとめられており、完成度が高いです。
ぜひチェックしてみてください。